あらすじ
とある犯罪組織に対抗するために設立された特殊情報管理室。そこに配属された桜庭有彩には特殊能力があった。その能力を使うことで事件解決の糸口を見つけるが、数々の猟奇的な事件に巻き込まれることになり――。
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Posted by ブクログ
辛勝だったなというのが読み終わっての感想。
ラスボスをとっ捕まえはしたものの、メインキャラたち満身創痍だし、勝てた!?→駄目でした→次こそ→逆転される……を繰り返したので。
ラスボス手強い。
それでいて、作中でも言っていた通り、何かこう決定打が足りないというか、攻めきれないラスボスである。
圧倒的な力で捩じ伏せる、万能系のラスボスではないので。
それなのに苦戦を強いられたメインキャラたち。
警察の力もまた万能でも無双系でもないのである。
そして、このメインキャラたち、総じて変人である。
下手をすれば犯罪者な人もいる。
めちゃくちゃ設定盛り盛りの濃いメンバーなので、生首事件なり人肉食事件なり拷問ショーなりの猟奇的事件が霞むほどだった。
猟奇的殺人事件の話で犯人探しは勿論するのだが、推理を楽しむよりはぶっ飛んだ展開を楽しむ系の話。
特に中盤以降はパニックホラーの雰囲気が増してくる。
住人に追いかけられたり、何なら目の前で自殺されたり、めちゃくちゃである。
パニックホラー映画を見る感じで読むといいかもしれないと個人的には思った。