あらすじ
知らない女と心中してしまったお父さん。なぜ? 残されたお母さんと私は、新しい人生を始めようと思った――下北沢で。
人と街が織りなす愛おしい物語。ばななワールドからの贈り物。「この街に来てから、私はどんどん素直になっていく」
イラストレーター大野舞による連載時の美しい挿絵を収録(電子版のみ)
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
吉本ばななの紡ぐ世界はいつも優しくて理解のある人たちが溢れていて、ちょっと非日常な状況でも主人公の考えそのものはあまり突拍子のないものじゃなく、ただただ「ああ、そうかもなあ」と思わされる。そして最後に無理矢理じゃなく、それなりの穏やかなエンディングが待っている。そういうところが好きです。下北沢って一度行ったことあるくらいだけど美味しいものがたくさんありそうだなあという印象。そこにキッチン感はある、かも?
ただ、最後本当にちゃんとお母さん、家にいたのかな…?っていうよく分かんない不安が…。
尚、序盤で共感できないお母さんのご意見がありました。
「一日の時間の流れって、夕方になる前にぐうっと長くなって、日が沈むと急に早くなるじゃない?」(p.53)とのことですが、どっちかというと私は逆。夕方が一番時間の流れが早い。この人、ちゃんと主婦としての活動してたのかな?っていうw私だけかな…?