あらすじ
私が、刑事告訴されてまで告発したかった「真実」とは?
半導体不足が変える産業地図の未来
世界のIT産業、家電、通信、コンピュータ、
兵器、自動車産業などの「頭脳」をつかさどる
半導体産業を牛耳る「財閥」の姿と、その戦略の全貌を明かす!
――そして、日本が〈彼ら〉に立ち向かうために、何をすべきか?
日本人にとって本当の戦いが始まった!
ファーウェイの危険性に、
米国より先に気づいた著者が読み解く
「世界半導体戦争」の行方
ここで書かれていることは、多くの人にとって
聞いたこともないような話であり、ショッキングであろう。
国内メディアでは報じられないが海外メディアでは報じられている事実のほか、
各国の政府とつながる半導体企業幹部から仕入れた話、
見落とされがちな業界構造などを皆様にお届けする。
多くの情報がセンセーショナルかもしれないが。
ただ、皆様の心に未来への希望の光を灯せることを願う。(「はじめに」より)
ここまで腐った業界を目にしたことはなかった。
半導体業界では多くの人が不審死してきた。
「怖くないんですか?」と聞かれたら、正直、怖いとしかいいようがない。
ただし、この国の未来を失うのはもっと怖い。
政治家が公権力を使って、筆者のような一個人を弾圧してきたのは、
彼らが筆者の言論活動を恐れている証左である。
世論が動けば、日本企業の競争力を削ぐような政策を国家は取れない。
実は、この国の腐敗との戦いの切り札を握っているのは私たち国民だ。(「おわりに」より)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
深田萌絵氏の見識・戦略思考は日本人離れのレベル 2冊目
世界戦略を分かり易く解説 こういう見方・考え方があると勉強になる
不思議なキャリア 女子大・早稲田大学政経・投資銀行・企業再生
コンピュータ設計・半導体・AI
1.最もショック 米国は総合戦略=金融・技術・産業・経済・政治が一体
1985 プラザ合意
1986 日米半導体協定
失われた40年は米国の世界戦略によってもたらされた!
自助努力では解決できない。
戦後の冷戦下、朝鮮戦争特需で日本経済の復興がなされたように、
半導体の世界情勢・戦略が転換し、日本経済は転機を迎える。
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Posted by ブクログ
リユーザブルチップの開発、及びその設計思想を広めることが日本の産業全体の再活性化に繋がると。
巷でよく言われている「日本がやばい」という言説を、半導体産業の衰退した経緯を軸に語ったもの。
何ヶ所も線を引いたし、ページの端を折った。
ただ書内で示されていたニュース記事をネットで調べても出てこなかったり、筆者の個人的なやりとりの中から得られた知見や洞察をベースに語る箇所が多かったりと、ファクトチェックをしづらい内容でもあった。
内容を検証するためには、日台関係を外から眺める米国側の関連書籍を読めばいいのかなと。
トランプがこの件に関して語る記事等があれば、ある意味で証左になりそう。
かなり筆者の熱がこもる書き方がされていて人によっては受け入れ難いかもしれないけど、火のないところに煙は立たず、中国共産党や中華系企業の動きにはキナ臭い部分も多いし、この本で語られてた内容を頭の片隅に置いて今後の動きを注視していくのがベストかな。
winny事件や一連の半導体産業没落の契機になったM&Aの例を見てても、新技術の開発には長けてても産業化とかマネタイズに決定的な自信のなさが見える政府の動き。裏に何かいると勘ぐられてもおかしくない。TSMCも日本に工場作ってるし、熊本工場の近隣河川からヒ素が検出される頃には日本政府関係者は軒並み中華系に取って代わられているのでは?
日本出てこう。
Posted by ブクログ
IT戦争の支配者たち 深田萌絵 清談社
萌絵さんの文章力は情報収集力と共に抜群ですね
読みやすい上に必要充分で簡潔だ
この時代のデータなど以外は
あえて全てを自分でタイプしていると言う
その点も読んでいる文章から滲み出ている
政治的なスタンスは必ずしも同じではないが
全体と部分を見極めた広い視野であることに違いはない
ぜひ国会内で活躍してほしいが
どの政党に所属すれば良いかとなると
難しいだろう
Posted by ブクログ
筆者の愛国心、日本の産業界への想いが伝わる一冊。時折強い表現があるので、思想を異にする人からすると勘違いされそうな気もする。
半導体不足が新聞を賑わしていたために、その背景や原因を知りたく関連書籍を探していたらこれがhitしたので読んでみた。思いのほか根深い半導体事情。満州アヘンスクワッドに出てきた青幇がまさか絡んでいるとは。。
米中台の政治的・軍事的戦略のもとに利用されている半導体産業。日本の当該産業での繁栄を取り戻すのは難しいかもしれないが、少なくとも血税を使って他国を繁栄させることは避けてもらいたい。
利害関係やプライバシー保護のために情報源を明かせないと思うが、やはりソースが分からないと信憑性が下がるので他の書籍などでも調べてみたいものだ。
Posted by ブクログ
登場人物多くあまりIT業界も詳しくなかったため少し難しかったですが興味深い本でした。
この本の内容の真偽を調べるすべなどが思い付かないので全てほんとかはわかりませんがそういう視点でみることもできるなと思いました。
TSMCを誘致した時確かに外国資本に血税をつぎ込むのはどうかという議論がでてた気がしますがスルーしてました。色々な側面から物事をみることが大事だなとこの本で思いました。