あらすじ
隈研吾氏推薦
――建築界きっての「国際派」のジョージだからこそ書けた
「ボーダーレス」な教養書
小山薫堂氏推薦
――建築は、その時代を生きた人々の考えや
社会の在り方を記憶している一冊の巨大な書物に等しい。
だからこそ、「建築を読む力」は、より良き未来を創るために
最も必要な教養なのだ
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世界70カ国を訪れ、世界で建築文化を講義している著者による、
現代建築までの「建築の読み方」
建築文化に造詣の深い著者による、
ビジネスパーソンの教養としての西洋建築史
現在の日本、世界を理解するために。
いつもの街並みもこの1冊で見方が変わる
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■著者のことば
なぜ、私たちに「建築」という教養が必要なのか
建築という教養が広まれば、大きな権力や資金力を持つ人たちも
低レベルな意思決定はできません。おかしな建物をつくれば、世間から批判を受け、
「無教養な指導者」として軽蔑されるでしょう。
みんなが納得する公共建築やオフィスビルなどを建設するには、
彼らも建築への理解を深める必要があります。
専門家だけでなく、一般の人々が建築を「教養」として身につけ、
建築の良し悪しを語り合えるような社会にしたい。
それを願って、僕はこの本を書きました。
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■もくじ
はじめに 建築が読めると、時代が読める
序章 「美」を求め続けた西洋建築
第1章 石の時代から中世まで
第2章 近世 ルネサンス、マニエリスム、バロック、ロココ
第3章 産業革命がもたらした大変化
第4章 19世紀末 米国の台頭とアール・ヌーヴォー
第5章 モダニズムの巨匠たち
第6章 大恐慌から第2次世界大戦まで アールデコ・ロシア構成主義・イタリア未来派
第7章 戦後アメリカを彩った異才たち
第8章 日本のモダニズム
終章 ポストモダン、脱構築主義、そして未来へ
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Posted by ブクログ
西洋美術史は、馴染みがあるが、
建築となると少しとっつき難いイメージが
あったが、この本はタイトルの「教養としての西洋建築」とあるように、石器時代から21世紀のポストモダン、脱構築主義までの建築の歴史をわかりやすく解説していて、とても勉強になった。
建築様式(ロマネスク、ゴシック、バロック)は、勿論だが、特に産業革命以降のモダニズムから、
現代における建築の流れで、古典かモダニズムか、装飾か機能性かモダンかポストモダンかといった二項対立が繰り返されてきたことや、
また、ヨーロッパだけではなく、
アメリカの建築についても解説してあり、
よくドラマに出てくるサンフランシスコの
ヴィクトリア朝様式のカラフルな住宅や、
ニューヨークの超高層ビルの歴史について
興味深く読んだ。
建築の歴史を知ることによって、建築を身近に
感じることができる1冊だった。