【感想・ネタバレ】合格にとらわれた私 母親たちの中学受験のレビュー

あらすじ

希望、期待、焦燥、苛立ち、妬み...。
激化する中学受験を舞台に親子の葛藤を描くセミフィクション。

自分がかつて諦めた中学受験を、一人娘の綾佳に挑戦させることにした真澄。小学4年生から中学受験用の塾に通わせるものの、綾佳の成績は伸び悩むようになり、目指していたクラスに上がれないまま受験生最後の年を迎えることに。
そんな中、同じ塾に通っていて、綾佳より下のクラスにいたまりんが同じクラスにあがってくる。純粋なまりんとその母親のかなえに段々焦りと苛立ちを覚える真澄は、中学受験を諦めた自分と綾佳を重ねてしまい、綾佳に強くあたるようになってしまう。
一方、同じ塾に通う成績優秀な優也の母・潤子は、夫が自分の出身校に入れることにこだわっていることに疑問を感じながらも、自身も学歴コンプレックスがあり、息子を守り切れないでいる。
我が子を信じ、子供の勉強に伴走していたはずが、己のトラウマやコンプレックスとの闘いにまで発展していく中学受験。母親たちの葛藤と、それを乗り越えるまでを描いたセミフィクション。

【解説】
吉田たかよし(医学博士・心療内科医師) 著書『「受験うつ」どう克服し、合格をつかむか』など

【「シリーズ 立ち行かないわたしたち」について】
「シリーズ 立ち行かないわたしたち」は、KADOKAWAコミックエッセイ編集部による、コミックエッセイとセミフィクションのシリーズです。本シリーズでは、思いもよらない出来事を経験したり、困難に直面したりと、ままならない日々を生きる人物の姿を、他人事ではなく「わたしたちの物語」として想像できるような作品を刊行します。見知らぬ誰かの日常であると同時に、いつか自分にも起こるかもしれない日常の物語を、ぜひお楽しみください。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

娘の中学受験。
最初は、娘の未来のためという愛情からだった。
しかし、ママ友同士でのマウントや虚栄心が露呈していき、どんどん恐ろしい形に変貌。
いつしか娘との間に笑顔はなくなっていた…。

将来のことを考えると学歴や良質な人間関係は大事だけれど、小学生時代をここまで棒に振ってまで…と複雑な気持ちで読んだ。
ここに出てくる子どもたちはとにかく良い子ばかりで、大人間でのドロドロした啀み合いがよりきわだってみえた。
小学生時代はもっと自由に伸び伸びと育つことも大事じゃないかと思う。

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2024年12月26日

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