あらすじ
玉田典子は、新卒で医科大学の教務課に勤め始めた22歳。ある日典子は、教務課の先輩職員達と昼食をとることになった。ひと回りほど年上のユカリさんは料理上手でお弁当も完璧だった。だけど典子は、その中の玉子焼きだけが酷く焦げた失敗作に見えてしまった。別の先輩、梅星さんは何かを知っていそうなのだが……(「愛とマウンティングの玉子焼き」)。食堂にいつも昼休みの少し前に現れる男子学生。必ずメインのおかずが魚料理の手作り弁当を食べているのだが、彼には秘密があって?(「誰のための魚弁当」)他2篇。手作り弁当から見えてくる秘密と人生とは!?
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Posted by ブクログ
弁当探偵?なんじゃそりゃ!で
手に取って読んでみたんですが、
手作り弁当にはその人やその家庭の人生や
秘密が隠れている。って趣旨は理解したし
もちろん面白かったけど、個人的には
自分のお弁当はあまり見られたくないかなww
お弁当ひとつとってもその人の様々な事が
分かるのも面白かったし、玉田典子の
お弁当を作る挑戦からの失敗、梅星さんからの
アドバイスでお弁当つくりのスキルが上がって
いくのは面白かったし為にもなった。
ただ、梅星さんが嘘をついてあの部分は
それを使用してなかったとしても
当事者からしたら死活問題なので
個人的にはちょっと好きじゃなかった。
派遣社員として来た梅星さんの目的が
思っていたよりダークな内容だったし
あの係長の身勝手さに腹がったけど
梅星さんが玉田典子の純粋すぎる
お弁当作りに影響されていって
ラストはいい感じになった部分は
個人的に好きな流れで読後が
すっきりでした。あぁ~面白かった。