あらすじ
大量の宝石を収集し、国民から『宝石喰いの悪女』と嫌われている公爵令嬢・エリザ。婚約式で戴冠された国宝のティアラに対し「これが国宝? こんなゴミ屑いりませんわ」と言い放った彼女は、婚約者の王太子から婚約破棄と国外追放を命じられてしまう。そんな時、隣国の皇太子がエリザを連れ帰りたいと申し出た。実は類まれなる宝石の鑑定眼を持つエリザは、持ち前の聡明さと行動力で隣国の問題を次々解決していき――。悪女は全てお見通し!? 宝石鑑定ミステリ、開幕!
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Posted by ブクログ
個人的には主人公の性格というか人物像が終始ブレているように感じてしまいました。
時には冷静沈着、かと思えば後先考えぬ物言いや、チラリと垣間見える乙女な部分。「そういう性格」や「アレクにだけ見せる一面」と言われればそれまでなのですが、なんとなく、うーーん。うまく説明はできませんが、「エリザ」という子はどんな子?と聞かれると説明に困ります。
しかし、お話の本筋はとても面白かったです。
『宝石喰いの悪女』という二つ名にふさわしく、宝石に関する事件を次々に解決。徐々に信頼を得ていきました。まあ、まだまだ怖がっている人の方が多いようですが…。
最後にはアレクのプロポーズを受けている場面もありましたし、「祖国を助けよう!」みたいにもなっていたので、続編があるフラグがビンビンでした。楽しみです。
Posted by ブクログ
主人公が行く先々で本人が意図していないのに問題や騒動に巻き込まれ、何なら犯人と疑われ、解決はするのだが何故かその度に悪名が追加されていくという悪循環に陥るお話。
言動に確かに軽率な部分があって、それで誤解を招くこともあるのだけれども、本人はいたって真面目ないい子なんですけど、皆さんの誤解が過ぎる。
しかもその誤解する相手が国のお偉いさんだったりするから、余計にたちが悪い。
解決して、誤解は解けたり味方が増えたりする一方で、世間一般的には悪名がより広がっていくという。
主人公の立場がお労しかった。
皇太子が最初から味方だったのは本当に救いだった。
謎解きに重きを置かれているせいか、その後の例えば捕り物に関しては実にあっさり、数行で片付くこともあって物足りない部分も。
基本的に彼女が謎を解いたら、それで後は難なくおわり!なパターン。
但し怖がられる悪名は追加……えー。
また犯人も根っからの悪人が少ないイメージで、犯人側の方に寧ろ救済があるというか。
主人公頑張っているのに。
何とか最後に名誉は回復されるのでいいのですが……いいのか?