あらすじ
とある事情で地元を離れて親戚の家に身を寄せることになった蒼一朗。そこで再会したのは遠縁にして幼なじみの深紅。小さいころ、「おままごと」に強引に付き合わされた仲だった。
そんな彼女から、あの時と何一つ変わらないノリで提案されたのは――。
「久々に恋人ごっこ、してみたくならん?」
「お、懐かしいな。やろうやろう」
最初はただ楽しくバカップルを演じるだけだった。だけど徐々に過激さを増していき、抱き合ったり、キスしたりもするようになる。真剣に演じる「ままごと」にのめり込み、やがて本音と建て前の区別がつかなくなっていく。お互いにとってはあくまで「ままごとの好き」だから、決して「本気の好き」は口にできないまま。
終わりのない恋愛ごっこによって揺れる、二人の隠された想いとは。
感情タグBEST3
匿名
冒頭のライトさからのギャップ
ポップな感じのラブコメかと思いきや
その後はイノセントな故の残酷さと思いきや
ドロドロの歪んだ恋愛小説でした。
真逆な二方向の意味で
クる人にはかなりクるでしょうが
いずれにせよニコニコ楽しく読める物語ではないです。
Posted by ブクログ
個人的な好みによるが、主人公の狙ったような口の悪さが悪い意味で目に付いた。カッコつけた思春期男子のそれとライトなラブコメものにありがちな量産型主人公のような印象を受けた。ラノベやアニメにはこの手の不自然なまでに口が悪い主人公が多いからだ。
結局、この印象は最後まで変わらなかったが、このラブコメディがどんどん変質していく様からは目が離せなくなった。
ドロドロとして、歪んでいて、全力疾走で堕ちていくようだ。主人公とヒロインの信頼関係が構築され、恋愛が始まる前の「楽しさ」がなくそれぞれの想いがめちゃくちゃな方向へ向かう「暴走」があった。この展開には驚かされた。この物語がどこへ向かうのか少し気になる。