あらすじ
ゲームクリエイター・まだら牛と異才・手代木正太郎による最凶のエンターテインメント誕生。
〇あらすじ
我々に日本国の主権を譲渡せよ。
二十四時間以内に行わなければ、コトリバコの呪いを全日本国民に向けて解放する。
日本近代以降最悪の呪物と悪名高いコトリバコが、テロリストたちにより強奪された。
コトリバコ奪還のため、島根県沖の洋上に浮かぶ「八八式研究所」へ潜入する、特務部隊「異形厄災霊査課(イヤサカ)」 の隊員たち。
しかしこの事件の奥底には、想像を絶する怪異的陰謀が横たわっていた――。
これは、コトリバコを《新解釈》する物語。
――そう。この箱は棺なのだ。ああ、憎んでいるのだな……
おまえは私を憎んでいるのだな……。
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Posted by ブクログ
TRPGが原作の本
TRPGをプレイできない人は、youtubeにまだら牛さんが人を集めてやっているものをみてから読むことをお勧めします。
敵組織zのメンバーの印象が結構変わった。
小説オリジナルの要素もあるが根幹を揺るがす要素ではないし、それがさらに納得感のある世界観になっている気がする。原作作者さんの振り返り配信でも言われていたようにif世界のようなイメージで読むと読みやすいかも。
KPをする予定の人たちは読んでおいて損はないと思う。
小説を読むのが久しぶりでも簡単に読めた。
Posted by ブクログ
この話が正史という訳では無く、新たな世界線の一つと捉えると良さそう。
TRPG版で仕込まれている隠し要素については全く触れられていない。
プレイヤー側に当たるイヤサカ隊の面々は個性的だが、人物背景が分かるのがオキナガだけで他のメンバーは軽く触れる程度。本来、イヤサカ隊はプレイヤーの分身として創られるためそこは省略された感がある。逆にイヤサカ隊と対立するZメンバーの生い立ちは詳細に描かれている。TRPG版のZメンバーはただの敵扱いで生い立ちが語られないので、Zメンバー側の人物解像度が上がった。
過剰な富と貧困のエピソードが良かった。
和製ホラー特有の、子どもと女性に容赦無い展開・描写が多いので(コトリバコの話だから仕方が無いが)苦手な人はいるかもしれない。