あらすじ
鉄血の未亡人、ブラック・ウィドウ、ノイヴァンシュタイン城の魔女――。
すべてシュリー・フォン・ノイヴァンシュタイン侯爵夫人を指す言葉だ。
貧しい家族の手によって、ノイヴァンシュタイン侯爵の元へ後妻として嫁がされたシュリー。
しかし、夫に先立たれ残されたのは莫大な遺産と、きょうだいほどしか歳の変わらない四人の子どもたち。
世間から陰口を叩かれながらも必死に家を守り、一滴も血のつながっていない子どもたちを育て上げた。
そうして迎えた長男ジェレミーの結婚式の日。
今までの努力が実を結び、ついに継母の役目を終えて苦労が報われるのだ!
しかし、それは彼女のとんでもない勘違いだった。
ジェレミーから結婚式に来るなというあまりにもひどい通告を受けたシュリー。
そのまま城を飛び出し馬車に乗り込んだ矢先事故に遭い命を失った――はずが、目を開けると七年前の夫の葬儀の日に戻っていて……!?
これ以上苦労するのはゴメンだ。
二度と以前のような生き方はしない!
十六歳の継母・シュリーの、第二の人生の幕が開く!
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Posted by ブクログ
3.5かな。予想より楽しんだけど個人的にはそこまでではない感じ。
韓国の人気小説でピッコマで漫画化されているものは多く、興味はあったがよく知らなかったので、とりあえずこの作品を読んでみた。
皇后エリザベートや登場人物の名前の付け方からして、ハプスブルク家あたりを基調としてるのかなと予想。貴族の暮らし方もそれらしく見えるし、楽しんだが、キャラの口の悪さや手が出るところがさすが韓国だなと感じた。韓国の小説ってナチュラルな暴力描写多いなという偏見。
日本の小説のこういうなろうモノの貴族ってここまで口が悪かったり手が出たりってのを見たことがないけど、あるものなのか?よく知らないで言ってる。
話としては、死に戻りモノであるが、一回死んでやり直し!強くてニューゲーム!感はそれほどでもなく、初回で苦労した分領地運営やこれから起きることを予期してうまくやるスキップ的な部分があるものの、家族とのやりとりがさぐりさぐりで未来が変わってる。同時に、元の世界の様子や主人公の死後の様子も描かれて面白い。主人公を死に追いやった犯人は枢機卿かな~。皇太子と手を組んでとか?
恋愛メインで進むかと思いきや、家族モノ路線で進んだので、これ誰オチなの!?というのが気になった。
自分はジェレミー推し。主人公にはジェレミーと結ばれて欲しい。母と息子、姉と弟のような関係だけど、そこらへんの禁忌感をあまり感じられない(主人公は完全に息子として見てるけど)のと他のキャラとしっくりくるイメージが湧かなかったし、主人公を幸せに出来そうなのはジェレミーだなと感じたから。
皇太子は二面性が意外だったので、個人としては好きだけど。
主人公の容姿が前皇后にそっくり(髪と目の色は違うけど)で皇帝、皇帝弟、主人公と結婚した男三人に好かれて、枢機卿にまで好かれ、皇太子にもその愛情深さに執着されで、愛され主人公すぎる。厄介な感情も含むが。主人公のその無自覚さには自分には合わなかったが、まあ頑張れな気持ち。
タイトルに1巻とは付いて無かったが、本編中に1巻と書かれていた。あとどれくらい続くのだろう?