【感想・ネタバレ】人間標本のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

何と言えばいいのか、少なくとも真剣に読まなければよかった気がする。知らなければ、この表紙をみて胸が苦しむ事もあの純粋すぎる狂気にあてられる事もないのに。

これはイヤミスと言っていいのか、というか湊かなえの作品をほとんど読んでいなかったので、どんな作風かもわからないが、イヤミスの女王という異名は知っていた。だから、この作品もミステリー系なのかと思ったが、これはホラーだ。一種のホラーでしかない。

本当に題名通りの本でした。物凄い怖いけど惹きつけられる、だから余計に内容をしっかり理解できてしまう。本当に蝶々が花の蜜を求めてフラフラとそこへ行くように、自分も文字を追ってしまう純度100%で美しく狂ってる、芸術を求めると最終的に猟奇的になってしまうのかな。

芸術の狂気に留美も取り憑かれている、その仮説は当たっていた。人間標本は留美ちゃんに向けたものだったのか、一種の愛。十字架などは留美ちゃんが使用していたとあるが、まさか人間標本の思想が留美ちゃんにもあった?と読みながら感じていたが、この仮説は半分があたってしまい逆にとても嫌な気持ちになった。これ以上真相をごちゃごちゃさせないでくれ。頼むから勘弁してくれという気持ちにもなりました。

この作品は犯人や真実などは実はどうでもよく、全員が蝶の鱗粉の毒にやられたお話なのではないでしょうか。確かに事実には驚愕します。しかし、個々の感情は僕には全く理解できません。毒に魅せられたと解釈する方がまだ個人的にしっくりきます。擬態という描写も実際ありましたし。

中学生というのは、1番純粋で狂気を纏っている時期なのかもしれないです。本なんて逆に読ませたらいけないような気もします。部活でもして勉強や本をだるいと言ってくれる方が、僕が親だとしたら安心するかもしれません。

作品として凄まじいものはありましたが、面白いとはいいませんし、人に気安く勧める事もできない作品でした。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

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前半は「あれ?」って思っていました。
なんかいつもと違う感じ。

でも後半からは「そうだよね!」って感じでした。
でもかなえさんはまだあるよねって気持ちを裏切らない感じを信じて読みました。

かなえさんの作品は、人の優しさの上に残酷性を描いているように感じています。
誰かが誰かのためにいつも動いたり突き動かされたりしていて、優しさの片鱗を感じ取るからこそイヤミスになっているのかなぁ、と。
想像の余地を残してくれるところも好きです。

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2024年05月30日

Posted by ブクログ

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蝶に魅せられた研究者が起こす猟奇的殺人事件…と思いきや、この連続殺人には裏があり…。

読み進めていくごとに眉間の皺が濃くなっていただろう話の展開に、実はいつの間にか惹きつけられている自分がいました。

明らかに常軌を逸している傍らで、それぞれの親子の絆が描かれているのですが、『親を信じる』そして『子を信じる』ことが、登場人物たちにとってどういうことなのか、ということを考えさせられました。

最後の解析結果は史郎も知るところとなるのでしょうか。それを知ったときに彼はどう思うのでしょうか。至の望む通りだったという安堵でしょうか、それとも『至ならそう考えるだろう』と感じ取っていた自分の傲慢さに余計に苦しむのでしょうか。

イヤミスであることは間違いないのですが、私の場合最後の最後に残った寝るは親子の絆の切なさでした。

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2024年05月23日

Posted by ブクログ

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蝶に魅了された男が標本作成に人生を費やした。その過程で人間を標本することに取り憑かれた人がいた。最後は二転三転し、人間標本が出来た過程には驚かされた。誰かの為にした行為があの結末になるとは

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2024年05月16日

Posted by ブクログ

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しっかり騙されながら最後まで読んだ。犯行自体は人間のすることじゃない卑劣なものだけど、そこに関わる人は大事な人のための行動をしていた。

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2024年05月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりに読んだ湊かなえ作品、人間標本というタイトルからも期待大だったけど。

なんだか文章がわかりづらくなった(回りくどくなった?)ような。。。湊かなえ作品てこんな感じだったっけ?蝶の学者目線だからわざとかなと戸惑いつつ、何度も前に戻って解釈があってるか意味を確かめながら読み進めた。
最後まで読んで、話としてはさすがイヤミスの女王って感じではあったけど、なんか思ってたのと違う…ってなった。

前に読んだ蝶のいた庭に通じるものがある。(あちらは蝶にされる側目線だったけど)人間標本の方が絶望感のある終わり方だった。

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2024年06月04日

Posted by ブクログ

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ギエーーーーー!!流石イヤミスの女王ーー!!!(※褒めています)
二転三転どころか四転五転ぐらいしてたね...怖かった.....
蝶々にあんまり興味持てなくてかなりハイスピードで読んだけど終盤にたくさんどんでん返しあるならもっとゆっくり読めば良かったかもとも思った。でもグロいシーンもちょっとあったし、じっくり読むのはキツかったかもなあとも思う。ハイスピードで良かったのかも。(1日かからず読み終わった)
湊かなえ作品、これで4作品目だけど、今のところ暫定3位かな!(ちなみに1位『リバース』、2位『花の鎖』、4位『白ゆき姫殺人事件』)

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2024年05月30日

Posted by ブクログ

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少年たちの作品?が視覚で見られるから、どうなったのか想像せずとも状態が分かるけど、きれいな感じの絵だったから芸術作品ぽかったけど、遺体でってのをリアルに想像してみようとするとだいぶキツい。話はスムーズに進んでいくし、本当の犯人も隠すでもなく分かる。周りの人たちは犯人に狂わされてしまったのか、もともとすこしおかしかったのか。

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2024年05月22日

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