【感想・ネタバレ】悪の芽のレビュー

あらすじ

大手銀行に勤める41歳の安達は、無差別大量殺傷事件のニュースに衝撃を受ける。40人近くを襲ってその場で焼身自殺した男が、小学校時代の同級生だったのだ。あの頃、俺はあいつに取り返しのつかない過ちを犯した。この事件は、俺の「罪」なのか――。懊悩する安達は、凶行の原点を求めて犯人の人生を辿っていく。彼の壮絶な怒りと絶望を知った安達が、最後に見た景色とは。誰の心にも兆す“悪”に鋭く切り込んだ、傑作長編ミステリ!

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Posted by ブクログ

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個人的に第六章が一番印象的だった。
江成厚子は、他の章の登場人物とあまり重ならない。他の章の登場人物は、紆余曲折ありながらも最終的に彼らなりの結論を編み出した。これからは前を向いて生きていくのだろう。だが厚子は、前を向ける取っ掛かりを見つけたのに、最終的にはまた元の暗い日々に、なんならそれよりも絶望に苛まれた状況に落とされて、章は終わる。
彼女の感じた絶望は、斎木の感じたそれと重なるものがあるのではないかとも思う。彼女はこの先どんな人生を送るのだろうか。

フィクションでありながら読者に訴えかけるものもあり、最後まで面白かった。

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2026年06月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中飽き気味でナナメ読んだ部分もあったから最後まで読んでよかった
読んでる間中、苦しい、いろんな人の悪意だったり、悪意のない攻撃に不快感が満載
想像力が足りない、人間が十分に進化できてない、ってのは納得感のある考え方、それを分かった上でなんでその選択肢かはわからずじまい、想像力が足りないのかな
総じていい話だった

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2026年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

人間は誰しも悪の芽を持っていて、その成長は「理性」と「想像力」で決まるということか。
最後、熊谷さんの言葉は今の世の中そのものですよね。あんたらのやってること動物やんってかなりくらう言葉だわ。

本を読んでいると、『この本、義務教育の教材にしたらいいのに』と思う事が稀にあるのですが、これもそう。自分の理性と想像力を再確認するのにちょうど良いです。

物語のラストは希望。
(動物をやめた)善の芽を宿す人間が作る社会への期待です。すごく綺麗に終わります。そこは物語だな。

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2025年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幼少期から勉強も出来、人生“勝ち組”街道のエリート銀行員・安達周(41)。ある日、ニュースで見た無差別大量殺傷事件の犯人が、小学生時代の同級生と知る。それもただの同級生ではなく、安達が何気なく口にした一言からいじめられることになったあの同級生だったのだ。世間を震撼させるほどの大事件を引き起こした犯人の悪の芽は、あの時安達が作り出したのか…?

子供の頃のいじめって本当に残酷。集団対1人の構図が一度でも出来ちゃうと、なかなか元通りの関係には戻れない。
だからっていじめられた方が無差別テロを起こしていいはずはないけど、いじめた側に何のお咎めもなく後の人生“勝ち組”街道っていうのがめちゃくちゃ後味悪い。
パニック障害を患って、それなりに自分の罪とも向き合ったのかもしれないけど、ラスト20頁で達観してスムーズに元通りってところが自分には消化不良でした。うーん…。

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2024年11月11日

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