あらすじ
大手銀行に勤める41歳の安達は、無差別大量殺傷事件のニュースに衝撃を受ける。40人近くを襲ってその場で焼身自殺した男が、小学校時代の同級生だったのだ。あの頃、俺はあいつに取り返しのつかない過ちを犯した。この事件は、俺の「罪」なのか――。懊悩する安達は、凶行の原点を求めて犯人の人生を辿っていく。彼の壮絶な怒りと絶望を知った安達が、最後に見た景色とは。誰の心にも兆す“悪”に鋭く切り込んだ、傑作長編ミステリ!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
個人的に第六章が一番印象的だった。
江成厚子は、他の章の登場人物とあまり重ならない。他の章の登場人物は、紆余曲折ありながらも最終的に彼らなりの結論を編み出した。これからは前を向いて生きていくのだろう。だが厚子は、前を向ける取っ掛かりを見つけたのに、最終的にはまた元の暗い日々に、なんならそれよりも絶望に苛まれた状況に落とされて、章は終わる。
彼女の感じた絶望は、斎木の感じたそれと重なるものがあるのではないかとも思う。彼女はこの先どんな人生を送るのだろうか。
フィクションでありながら読者に訴えかけるものもあり、最後まで面白かった。
Posted by ブクログ
途中飽き気味でナナメ読んだ部分もあったから最後まで読んでよかった
読んでる間中、苦しい、いろんな人の悪意だったり、悪意のない攻撃に不快感が満載
想像力が足りない、人間が十分に進化できてない、ってのは納得感のある考え方、それを分かった上でなんでその選択肢かはわからずじまい、想像力が足りないのかな
総じていい話だった
Posted by ブクログ
救いようがない悲しい話。
貫井さんの小説は、ボタンの掛け違いというか、一度道を踏み外すとどんどん悪い方に転がっていって救いようがない…