あらすじ
小説家の陽平と会社員の和樹は一緒に暮らす恋人同士。ある日、陽平が大量の空豆を買ってくる。あきれる和樹を前に陽平は空豆を使い十の料理を作り始める。料理上手な陽平が指示して和樹が手伝い完成した料理は、まさに“口福”の味。陽平は他の食材でも十品作って小説に書くと言い出して――。
空豆と豚のトマト煮、鯛皮の湯引きポン酢、山葵のマッシュポテト、とうもろこしのかき揚げ。一つの食材から生まれた十の絶品レシピが、二人の日常を彩る。江戸時代の料理集『百珍物』から着想を得た、幸せでおいしい短編集。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読んでてお腹が鳴りました!
どれも美味しそうです〜
百珍物を目指して、1つの食材から10品作るを10回繰り返す……
途方もない作業ですね……
1つの食材から100品作ってた昔の人すごいですね!!
発想がすごいです!
そういうことをやろうとは思わないですもん……。
陽平さんのチャレンジ精神すごいです!
空豆、じゃがいも、とうもろこし…
本当に10品作るんですよね〜
擬製豆腐がめちゃくちゃ美味しそうでした…
陽平さんがこのことを題材にどういう小説を書いてるかも気になります!
陽平さんと和樹さんの出会いの続きが気になります…
どういう経緯で同棲し始めたのか……
告白はどっちからなのか…
続編希望です!
Posted by ブクログ
一つの食材で10品を作る、お料理小説。
空豆やじゃがいも、とうもろこしのヒゲを生で食べられるのは驚き。
話に出てくる、「百珍物」については初めて知った。日本人の食に対する情熱と言うか、執念を感じる。
話の中の同棲している二人は、しっかり関係性ができていて、小説家の陽平は料理上手でパートナーの和樹はお酒好きの食いしん坊は熟年カップルの風格。
どんなバックグラウンドがあるのかは、少しずつ今後明かされていくのかな?
このところ、料理がめんどうになっていて丁寧に作ったり、凝ったりができなかったけど、陽平の旬のもので美味しいものを作る姿に、ゆっくり時間をかけて美味しいものを作る楽しみを思い出して、また丁寧な調理に改めることができた。
作中のレシピで数品、参考にして作って見たくなった。