あらすじ
親の事情で振り回される子どもたちが安心して自分の気持ちを語り、その声に耳を傾けられる社会を実現する重要性とは。
「うちはどうしてうまくいかないんだろう」という、どんな家族にも浮かんでくる可能性のあるこの疑問に子どもの立場から答えを探り、解決のための道筋を考える。
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Posted by ブクログ
とても勉強になる本だった。
特に第二部・第三部が良かった!
第二部はいろいろな用語の説明が平易で分かりやすい。調停と審判の違いとか、戸籍の話とか、とても勉強になった。
第三部は具体的な提言で、当事者はもちろん、周囲の関わる人たちへの提言もあって、身に沁みる。
あとは、全編を通じて口調がめっちゃ緩くて好きw
当事者の子どもにも読みやすいようにという配慮なのだろうけど、表現が独特で笑ってしまう。
(「ステップファミリーという言葉を使う理由」の下りは吹いたww)
まずはやっぱり当事者、特にステップファミリーの子ども(と、子どもだった人)に読んでほしい本だと思ったなぁ~。
「今の自分たちの常識」の中から自力で出られる子どもは多くない。「その常識があなたの人生を支配する全てではないんだよ、あなたのその経験はこうやって解釈できて、あなたはこうやって考え直していいんだよ」という著者からのメッセージを感じる。