【感想・ネタバレ】イノセント・ブルー 2巻のレビュー

横澤しっか

純情お人好し×隠れビッチ美少年×裏ありパリピ、三角関係ラブストーリー。陽キャの理央に性的に迫られる大人しい純――それは全くの幻想だった。幼なじみの理央に歪んだ愛情を抱く純と、そんな純に魅入られ、セックスに没入していく辰也。泥沼の状況を脱するため、理央は辰也にある真実を告げる――。男子高校生の歪な愛と共依存。その関係性の終わりと、新たな希望の形とは。（このコミックスには「イノセント・ブルー[ばら売り] 第6～10話」を収録しております。)

[nisi96 · ★★★★☆]

救済

2巻では救済。テンポよくきれいにまとめ上げてくれています。文句のつけようがない。
でもでも、3巻と伸ばしてくれていいから、もっともっと三角関係のドロドロか歪みを描いてほしかった。
本当にすごいです。まとめ方とかさすがなのです。比留間がどうして理央に依存していったのかとかもちゃんと間延びなくそれでいて丁寧に描いていってくれているので共感もできます。そんな理央が比留間を手元に置いておきたいと同時にそれは無理なんだろうと思い、彼を送り出せるような人間に自分が慣れるのか、辰也はただのお人好しなんかでなくちゃんと等身大の欲を持った人間だよとか。そして皆が救われる。
素晴らしい。でもでも！と、レビュー2行目に戻ります。初読み作家さんですが追いかけていきたい作家さんになりました。

＃切ない ＃共感する