あらすじ
ドラマ『silent』『14才の母』『BOSS』『SUMMER NUDE』『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『信長協奏曲』、映画『帝一の國』『約束のネバーランド』『キャラクター』など、数々のヒット作を生み出してきたプロデューサー・村瀬健が、映像業界で得た知見を余すことなく語った一冊。
今求められるテーマを感じ取る嗅覚や、最強の座組を実現させる口説き術、若い才能を生かす企画推進術など、ドラマ・映画プロデューサーとして、第一線を走る著者が最も大事にしてきた「”想い”で動かす仕事術」とは? 20年以上に渡ってヒットドラマ・映画を生み出してきた中で培った「天才たちを巻き込む力」を初解禁する。 読むとちょっと勇気が出てくる、情緒に溢れたビジネス書。坂元裕二・川口春奈・ACAね(ずっと真夜中でいいのに。)らによるメッセージや対談も収録されている。
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Posted by ブクログ
・日常に転がっている疑問や違和感を拾い集めること、人気なものが「何故人気なのか?」実際見て聞いて確かめること。世情を知ることは、クリエイティブな仕事をする上でとても大切。
・連続ドラマは最終回で物語が終わるけれど、観てくれた人たちの心の中ではキャラクターたちが生き続けている。
ドラマに限らず言えること。私もずっと誰かの心に留まり続ける作品に携わりたい。
・子どもの頃に観ていたドラマは、出演者が主役で、彼らのこと以外何も知らなかった。けれど大人になるにつれ、裏で奔走する人たちを知り、カッコ良さを感じるようになった。
・『14才の母』は保健体育の授業でかなりしっかり観たからこそ、村瀬Pの携わった作品であるという事実が嬉しい。
・自分が主軸。だからこそ自分が良いと思ったものを受け入れて吸収する柔軟性の高さが成功の秘訣なのだろう。
・自分が本当に実現したいもの、やりたいことは何かを把握・認識すること。そのためには何が必要かを見極めること。成し遂げるための仲間集めをどうするか。
自分ひとりの力はたかが知れている。だからこそ、一緒に戦ってくれる人を一人でも増やすために、日々のコミュニケーション、伝え方がとても大切。
・やりたいことならば、現実になるまでにぶち当たる様々な山や壁を乗り越えようとアタックしてみる。
・「成功したらみんなのおかげ、失敗したら自分の責任」
以前、漫画編集者の方が「成功したら作家のおかげ、失敗したら自分の責任」と仰っていて、最前線で活躍する方は同じような気持ちで仕事に臨んでいるのだと痛感した。
Posted by ブクログ
プロデューサーと編集者の仕事って似てるなあと思って読んでみた。本物と心で仕事をする村瀬さんの仕事論、小寺さんと重なるところがいくつもあった。エンタメっていいな、エンタメをつくれるっていいな。
・企画の種は「探す」ものではなく「気づく」もの
「これってみんなはどう思ってるんだろう」「これって正解あるのかな」日常生活のなかでふと感じた、些細な感覚に注意を向ける。
・話題になっているものには理由がある
すぐに試して、体感して、理由を感じとる。世の中の人たちが感じていることを掴む。
・流行りものを避ける(=本物と一緒に仕事をする)
5年後も10年後も最前線にいるであろう実力派を選ぶ。ドラマの再放送で「主題歌のアーティスト、最近見ないよね」にならないために。売れる前に見つけて、すぐに会いに行く。
・僕は天才ではない
誰も思いつかないようなことを考えるのではなく、みんなが「そうだよね」と感じることを僕も感じ、それを作品にしているだけ。むしろ、誰かがすでにやっているテーマでも、僕の感覚で僕らしい作品をつくればいい。
・企画書に必要な2つの角度
①外部向けに情熱を伝える
脚本家、監督、出演者といった同じ船に乗ってもらう人たちに「一緒にやりたい」と思ってもらえるような見せ方
②内部向けに実務を伝える
決定権を持つ人たちに、「これは絶対当たります」を自分なりの根拠とともに語り、「確かに当たりそうだな」と思わせる見せ方
・目の前にいる相手と向き合う
脚本家と会議中に電話に出て、ほかの仕事をする姿を見たら、寂しさを覚えないか?
・大きく分けて2つある
大体大きく分けたら2つ。わかりやすくプレゼンを進めるテクニック。