【感想・ネタバレ】毒親に育てられた私が母になるのレビュー

あらすじ

私は毒親に育てられ、母と縁をきった。そしてそれ以来一切連絡をとっていない。そんな私が母になった。
「毒親に育てられました」でその壮絶な幼少時代を描いたつつみさん。自身の妊娠がわかったとき、うれしいのと同時に怖くもあったといいます。その不安の内容は、自分が母のように毒親になってしまうのではないか。きちんと子供に愛情が注げるだろうか。子供が悪いことをしたときに、母のように手が出てしまわないか、などなど。

毒親に育てられた方は、親に接してもらった経験がそれしかないせいもあり、愛情のかけ方がわからず、その結果毒親のようになってしまう人や、自己嫌悪に陥ってしまう人も多く、子育ての悩み相談サイトでは、毒親に育てられた人の子育て相談はよく見られます。
でも、つつみさんは、子供を産んで母の気持ちがわかったところもあり、それを反面教師に、より子供に愛情を注げるようになったといいます。

本書は子供への愛情のかけ方に悩んでいる方に向けたコミックエッセイです。
つつみさんの体験談だけではなく、取材した女性の例も漫画として描かれています。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

毒親なんてかるい言葉で表したくないほど酷い虐待親のもとで育った著者が、不安を抱えながらも自分の家庭をもっていく実話。
「虐待は連鎖する」というのも否定できない事実ではあると思うけど、この著者のように、「繰り返さないために」を真剣に考え、また本気で支えてくれる人が周りにいれば、連鎖を断ち切ることは可能だと思う。
愛されて育った人でも、孤独な子育てから虐待する側にいってしまう人もいるのだから、周囲の環境というのは何よりも大事。
著者は、夫と夫の両親など、理解のある優しい協力者が近くにいて、本当に良かった。
実の母親との関係を切るまで、信じられないくらいつらい思いをたくさんしたのだから、それを取り返すくらい幸せな日々が続くといいなと願う。

0
2025年03月28日

Posted by ブクログ

シングルマザーである母親から暴力を受けた著者が、結婚、出産を経験し子育てをするまでをコミックエッセイで描いている。

毒親に育てられた自分が、子どもをどうやって育てていけば良いのかがわからない…悩んでいた著者が子育てをやり始めてからの気持ちの変化が、漫画なのでわかりやすく描かれている。

不安な気持ちを抱いたままで結婚したけれど夫や義父母の協力もあったのでよかったと思う。
特に夫さんが積極的に育児にも参加し、労いの言葉を掛けてくれるという…羨ましいくらいである。

子どもの成長具合もよく見ていると思った。
少しでも不安があれば相談するのもいいのかもしれない。
療育というのも昔にはなかったのでは…と。

今や時代も違うし、育児には正解がないから参考になることもないと朗らかに言って、押し付けがましくない義母も優しいなと。

ただ寄り添ってくれる人がそばにいるだけで、ほっとするのではないだろうか。




0
2024年04月16日

「女性マンガ」ランキング