【感想・ネタバレ】なぜ世界はそう見えるのか 主観と知覚の科学のレビュー

あらすじ

なぜ同じものを見ても、人によって捉え方が異なるのか? 事実の認識にズレを生む〈知覚〉の正体に迫る。


全員が同意する「客観的な世界」は存在しない


友人と一緒だと、坂の勾配がゆるやかに見える。
糖分を摂取すると、物までの距離を短く見積もる。
嫌悪感を抱きやすいと、政治的に保守になりやすい。

見る人によってはもちろん、同じ人でもその時々で、世界の見え方や物事に対する考え方は大きく違ってくる。
なぜ、そんなことが起きるのか?

事実の認識にズレを生む〈知覚〉の正体に心理学・科学的に迫り、個人だけでなく、社会や人類への影響までも俯瞰する。


:::::::::本書の推薦のことば:::::::::
人間というものを理解したい人は――それが部下に効率的に働いてもらうためであれ、人を幸せにするためであれ、他者の選択に影響を及ぼすためであれ――(……)人間の経験をとらえ直すところから始めねばならない。
――ハイディ・グラント『人に頼む技術』『やり抜く人の9つの習慣』著者

このうえなく刺激的で、読みやすい一冊。
――メルヴィン・グッデイル『もうひとつの視覚』共著者

だれもが蒙を啓かれ、読書の愉悦にひたることだろう。
――スコット・バリー・カウフマン『FUTURE INTELLIGENCE』共著者

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Posted by ブクログ

ネタバレ

思考が世界を理解するのでなく、肉体(五感)の知覚が思考に大きく影響する。
逆に知覚を反応させることで思考に影響を与える(偏見やバイアスを増減する)ことができる。
自分の中にある偏見は、人類の先祖がどのような暮らしをしてきたかによって現代まで伝わっているというのはちょっと眉唾だが一定の説得力はある。

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2024年10月04日

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