あらすじ
当て馬男子をついつい好きになってしまう私が転生したのは、大好きな少女漫画の世界……!?
少女漫画「スイオレ(スイートオレンジエール)」の最終巻を読み終わり、推したちの有終の美(下剋上なし当て馬男子END)に涙したが……目を覚ますと作中のヒロイン、フランが自分を心配そうに見つめていた。
「お姉ちゃん」とフランに呼ばれ、自分がヒロイン・フランの姉、セシリアになっていることに気がつく。
どうやら最終話後の世界に転生したらしく、本来見れなかったものが拝める!と舞いあがったのだけれど、実際は多くのキャラが複雑な事情や問題を抱えており、想像していたようなハッピーエンドになっていないことを知る。
「大好きな推したちが悲しんでる姿は見たくない!!」
セシリアとして推したち(当て馬男子)をハッピーに導くべく奮闘していきます!
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Posted by ブクログ
いや、どんだけ当て馬いたんだこの少女漫画世界と思わなくもなかったが。
しかもメインヒーローよりも当て馬たちの方が性格よくないか?
セシリア自身も言及していたように思うが、当て馬たちの方が恋に一途である。
ゆえに想い人をメインヒーローに取られた後の彼らの幸せな姿が想像できない。
この話、先日某SNSでも見かけた気がする。
閑話休題。
そんなヒーローとヒロインが結ばれた後の少女漫画世界に転生したセシリアが、ヒロインに振られてしまった当て馬たちとわちゃわちゃする話。
わちゃわちゃというか、フォローするというか、フラグを立てるというか。
彼女の最推しキャラに至っては、惚れていた相手がヒロインではなく実は……な疑惑が出るも結論は明かされずなのだが、それはさておき。
今回出てきた当て馬ヒーローは3人。
最推しは先述通り。
2人目は異性に触れられない呪いにかかって大変なことになったが、どうにか薬で解決。
3人目は寧ろヒロインより結ばれて欲しいキャラ登場で応援したくなる始末。
3人目は特にヒロイン好きである必要性なかったじゃんと思うほど。
こういう場合、セシリアの妹といえど、当て馬目線から見るとヒロインのその気ないのにフラグだけ立てる八方美人ぶりがちょっと気になって、最初は申し訳ないが好きになれなかった。
その点は番外編でフォローがあったのでよかったけれども。
お姉ちゃん大好きっ子なんだよ、この子。
ただこの話、セシリアも当て馬ヒーローとそれなりのフラグを立て(と言いつつ最推しは決まっているので、ヒロインほどの混戦状態にはならない)何かしら恋の決着があるのかと思いきやないまま終わる。
あー、また「1」表記のない続き物かなと、その点は残念だった。
出来れば何らかの形で完結した状態で読みたかった。
2人目の彼を呪った件も犯人は分からないままではなかったか。
完全に「俺たちの(恋の)戦いはこれからだ」で終わってしまったので。
続くこと前提だろうか。
最近増えたなあ、この形。