あらすじ
緩和ケア病棟で看護師をする倉田さんの仕事は、余命宣告をうけた患者さんのケアをし、その最期の時まで寄り添うこと。チームカンファレンス、介助、エンゼルケア。ときに複雑な事情を抱える患者と家族に向き合いながら、いくつもの死を見送ってきた。
この静かな病棟で、ある日起きた幽霊騒ぎ。出所不明の噂は、患者、主治医、新人看護師、配達中の売店スタッフまでを巻き込んで、棟内に波紋を広げていき……。誰にも等しく訪れる〈最後の夜〉を描いた、号泣必至の感動作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
緩和ケア病棟を舞台とした物語。
バラバラのお話に見えて実は全てがちゃんと繋がっていて、後半は泣きながら読んでしまいました。
個人的に男爵さんがとても好きで、男爵さんにとって亮くんは数少ないお友達だったんじゃないかと思ってしまいます。少なくとも男爵さんは、最期まで孤独感に蝕まれていたわけではなければいいなと思いますね。
登場人物全てに人生があって、気持ちがあって、後悔も遺していく人や物があるんだよなぁと再認識させられる一冊でした。
Posted by ブクログ
「死」に関して考えさせられるお話だった。人間はいずれ死ぬけどどのタイミングで死ぬかわからない。だからもっと周りの人とか自分を大事なしてなるべく後悔ないように生きようと思った。
最初は時系列がよく分からなかったけど、読んでいくうちにここがこう繋がってたんだ!という面白さがあった。