【感想・ネタバレ】薔薇姫と氷皇子の波乱なる結婚のレビュー

あらすじ

〈薔薇姫〉と呼ばれる型破りな姫、アンジェリカは庶子ゆえに冷遇されてスラムに追放された。学者である祖父のもと文武両道に育った彼女に、ある日政略結婚の命令が下る。相手は『母殺し』と畏怖される〈氷皇子〉こと、皇国の第一皇子エイベル。しかし実際の彼は、無愛想だが心優しい美青年で――!?
皇帝が病に伏し国が揺らぐ中、第一皇位継承権を持つエイベルを陥れようと暗躍する貴族たち。孤独な彼の事情を知ったアンジェリカは、力を合わせ華麗なる逆転を狙う!

【登場人物紹介】
◇アンジェリカ
近年台頭してきた北の強国、ノルグレン王国の亡き前王の娘。
腹違いの姉である女王の命令により、無理やり政略結婚させられた。祖父は高名な政治経済学者。
◇エイベル
半ば没落した南の大国、マグナフォート皇国の第一皇子。
『母殺し』と恐れられているが、実際は心優しい青年。とある事情で皇子宮に蟄居している。

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Posted by ブクログ

エイベルとアンジェリカの関係が最終的に同盟という形に収まったことが面白い展開だな、と思った。
「夫婦になるよりも先にやることがある」というような意思を感じた。
エイベルとアンジェリカがお互いに両国のトップになれば安泰の国を築けるだろう。
考えようによっては果てしない物語のようにも見えるが次巻がどのような展開になるのかが楽しみだ。

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2025年07月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お茶会に狩猟、果ては列車内での攻防戦などなど盛りだくさん。
アンジェリカの口調とキャラからもっとコメディ寄りの話になるのかと思いきや、割と頭脳戦だし、誰が敵で誰が味方かも分かりづらいし、タイトル通りの波乱な展開だった。
しかも案外アンジェリカが無双をしない。
失敗もしたし、ハラハラさせられることも多い。
単純な「主人公強ええ」系の物語ではないので、終盤まで安心して読めない怖さがあった。
ゆえに粗筋の文言にある「痛快逆転劇」かと言われると、ちょっと首を傾げたくはなったが。
痛快ではない、爽快感もない、とにかくハラハラしたよ。

それに、内容盛りだくさんなため、情報を整理しないといけないことも多く、こんがらがることも。
列車の話まで出てきたときは、違う世界観に来たのかと思ってしまうほど。
黒幕の正体には驚いたし、思ってもみないキャラが味方になってくれたりと意外性もあって楽しめた部分もある一方で、分かりづらい部分も多いなと思った作品だった。
個人的にはもう少し展開を絞ってくれた方が分かりやすかったかも。

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2023年10月07日

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