あらすじ
エミリオは下級貴族アンドリューズ男爵家の長男で、オメガである。美人な努力家だがオメガに似つかわしくない怪力&大食いで、それが原因でサザーランド侯爵家長男・ダミアンから婚約破棄されてしまった。貴族社会では、オメガは未だに「跡継ぎを作るための道具」扱い。中でも男のオメガは特に需要がなく、婚約破棄されたら一生独身でいるか、聖職者になるくらいしか道はなかった。もう結婚は無理だな……と諦めていた矢先、この国の第一皇子ジャハンギールの花嫁コンペティションが開かれることを知る。ジャハンギールは才気煥発で文武両道。南国出身の側室オメガとの子なので皇位継承順位は二番目という噂だった。ちなみに花嫁の応募条件は「二十五歳までのオメガ(性別不問)」。どうせすぐに落ちるだろうと思っていたのだが、エミリオはなぜか一次の書類審査、二次の教養審査を突破し、三次審査の残り十人に選ばれてしまう。三次審査が行われる小城に逗留することになったエミリオだが、そこで風格ある美青年に出会い……。
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匿名
ハッピーエンドで、安心して軽く読める内容ですが、面白かったです。攻、守共に、性格が良く、特に受けのへこたれないところが、気持ちよかったです。
見た目に反して強いオメガ
エミリオ(Ω)が不遇にめげず頑張ります。
ジャハンギール(α)は嫌味なくいい男です。
腕相撲は互角。守られるオメガではありません。
設定の作り込みが大雑把ですが、余計な情報が少なく、さっぱりと読みやすくて良かったです。
キュンは少なめだけど、既定路線のお話なので、寝る前などサラッと読みたい時にオススメです。
最初にもっと絞り込めただろ。
三次審査中で思ったのが「じゃあ応募資格に《武芸に自信がある者》って書いとけよ」と。
その時点でかなり篩い落とせただろうが。
いくらなんでも後出しジャンケンで矛盾が大きすぎます。
初めは面白かったのに、どんな嫁を求めているのかを知ってからは、前述に頭の中を埋め尽くされて楽しめませんでした。
さすがに話作りが甘すぎると言わざるを得ない。