【感想・ネタバレ】ウクライナ・ダイアリー 不屈の民の記録のレビュー

あらすじ

第一章 恐怖の10日間 ―2022年冬
「君はどうするの?」
ルビコン川
私は当事者だ
「負けると決めつけている」
「我々の土地だ」
ゴーストタウンのオアシス
妻の決断

第二章 独りぼっちの侵攻前夜 ―2021~22年冬
現実を直視しているのか?
頼りになる取材先
「2日で陥落」
「半分殺す」
「準備はできている」のか?
これが日本だったら
最後の晩餐

第三章 ブチャの衝撃 ―2022年春
戦争と平和の間
君が正しかった
ジェノサイドの現場
恐怖ではなく怒り
ママとの再会
祝福は空襲警報
市民の抵抗疑わず
初めて団結した町
瓦礫の宮殿
地下の暮らし

第四章 私の記憶 ―2004~19年
広場を埋め尽くした市民
マイダンを死守した「コサックの伝統」
麻薬と冷笑主義
「反ロ記者」
「私たちを見捨てたのでは」
マリウポリの子供たち

第五章 コサックを探して ―2022年夏
陽気な兵士
泣くほど美味いパン
農業という生き方
敵を笑い倒す
勝利への貢献
ウクライナのレモネード
ライフ・ボランティア・バランス
発起人は民間人
「ハッカー」と接触

第六章 民の記憶 ―2022年夏
ママの生家
政治の話はタブー
生存者の証言
くたばるのを見るまで
かき消された歴史
最高のコーヒー
一晩で40発
ヴィバルディの響き
クールな市長

第七章 パラレルワールド ―2022年秋
ウクライナと日本の距離
初めての楽観
歴史家の疑問
早く帰りたい

第八章 ネーションの目覚め ―2022~23年冬
真っ暗な街
地下室の恐怖
ヘルソン行きの車掌
最年少の閣僚
「日本より進んでいる」
「勝利の世代」
成長した「ハッカー」
二度目の記者会見
もう1つの戦い

あとがき

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ウクライナ人の妻を持つ記者のロシア侵攻後の現地ルポ。侵攻を機に現地に赴いた他メディアと異なり、知人友人を有する著者ならではの葛藤が胸に迫る。
反対勢力の弾圧を強めるプーチン政権への批判を記事に書くも、勤めていた新聞社では理解を得られず親ロシアの日本政府に歯がゆい思いをしたことなども赤裸々に綴られる。

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2024年03月24日

Posted by ブクログ

ずっと心に引っかかっていたウクライナ情勢。実際のところは何も出来ませんが、この本を読んで「不屈の民」を益々応援したくなりました。

『「戦う以外の選択肢はなかった。国を守らなければ、敵が奪うことになる。義務感とか、そんなのじゃない。私は心からウクライナを愛しているんだ。先祖たちも自由なウクライナを守るために血を流してきた・・・もちろんすごく怖いさ。死にたくはないし、死ぬ必要もない。戦うだけだ」』
…ウクライナが死守するルハーンシク州の要塞の最前線にいるヴォロディムィル氏へ著者がウェブで取材した時のコメント。同氏は2022年4月に結婚したばかり。銃を握ったこともなかった。

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2024年01月06日

匿名

購入済み

ウクライナの現実

綿密な、そして相手との信頼関係を得てからの深いインタビューから浮き彫りになるウクライナ人の姿と、今もなお懸命に戦っているウクライナ軍の姿を重ね合わせて納得できました。
ヨーロッパに住んでいるので友達にウクライナ人もいるし、戦争は他人事ではありません。
そういう意味でウクライナとロシアの過去の関係も知ることができてよかったです。

#深い #シュール #タメになる

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2023年11月17日

Posted by ブクログ

テレビや新聞の報道とは異なる視点からのウクライナ現地の人々の想いを感じとることができた。何気なく過ごしている「自由」な生活の尊さを感じることができた。

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2023年10月22日

Posted by ブクログ

ウクライナ在住日本人記者による、巨人ロシアを相手に一歩も退かないウクライナの人々を取材した渾身のルポ。読んだら応援せずにいられない。

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2023年09月03日

Posted by ブクログ

「良いロシア兵がいた」とは書けなかったという著者の言葉の通り、伝える人の主観や偏見やいろいろなものが絡まり合って届く報道や手記は全てが正しいものではない。ただ、そうであったとしても、そこでどんなことが起きたのか、一部でも知りたいと思った。
戦争はだめ、こわい、やるべきではない!そんな言葉は簡単に出てくるけど、虐殺や拷問、そういうことが起こっているという想像までできていなかったし、読み終わった今もそれはあまり変わらない気がする。
私たちには何が出来るだろうか?

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2025年01月30日

Posted by ブクログ

 いつも聴いているpodcast番組に著者の古川英治さんがゲスト出演していて紹介された著作です。
 古川さんは日本経済新聞モスクワ特派員の経験もあるジャーナリストです。
 今も続くウクライナへのロシア侵攻開始時には、まさにウクライナ人である奥様とキーウに在住。その後も現地での取材活動を通して、「自由」を堅守しようと戦うウクライナの人々の現実の姿を伝え続けています。

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2024年02月25日

Posted by ブクログ

人生で読んだ本の中でも1番生の戦争との距離が近い本かもしれない。
ロシアからの攻撃に対する恐怖感、そしてそれでも祖国の自由を守るために戦う姿勢。歴史や民族性からもその裏付けがされており、感情的ながら理知的でもある。いつか日本が戦争に巻き込まれた時、ウクライナ国民のようにいれるのだろうか(必ずしも瓜二つである必要はないと思うが)
ウクライナ一辺倒でありながらも、それを感じさせない(扇動的な印象を持たせない)のもこの本に対するいい感触のひとつだと思う。

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2023年12月05日

Posted by ブクログ

市民の勇敢さがわかる現地レポ。
あくまでメモ程度なので、軽く読み流せる。
汚職が再開しているなど、現地民ならではの視点もあった。

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

記者であると同時に、ウクライナに住みロシアの侵攻を当事者として体験した人の言葉はやはり重みが違います。

本書でも言及されていましたが、今日本が同じように他の国から攻撃された時、ウクライナの人々の様に国のために命を掛けられる人が(もちろん自分も含め)果たしてどれほどいるだろうか、ということを考えざるをえません。
自国に対する誇り、真剣に考えたこともなかったかもしれません。

ウクライナの人のために何が出来るか?物理的に離れていても、まずは戦禍の中を生きる人たちの姿を知ることが何より重要だと教えられます。

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2023年11月04日

Posted by ブクログ

メディアのニュースとは違うウクライナの方々のリアルな現状、生活を見せてもらった。こういう本をもっと読んでいきたいと思った。大切な記録。

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2023年09月13日

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