【感想・ネタバレ】報道されなかったイラク戦争のレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

友人、イサーム・ラシードの言葉。現在のイラクは内戦状態で、1日に約100人が殺される最悪の状態。電気は毎日1~2時間しか通電せず、きれいな水が供給されないため、疫病が流行っている。しかし明けない夜はない。きっとイラク人たちが、宗派や政党を越えて団結し、米軍を追い出すだろう。中間選挙でのブッシュの敗北、ラムズフェルドの更迭と、希望の光が差し込み始めている。イラクから米軍が撤退するまであと少し。世界中の人々が「無法な戦争やめろ」と立ち上がって声を上げれば、撤退は早い。多くの人が「自分には関係ないこと」せせらぎ出版刊
と、無視すれば、撤退は遅れる。つまりそれだけ長く無実の人々の血が流れる。この本が、戦争に反対し平和を願う人々を励まし、イラク戦争をやめさせる一助になれば幸いである。 -著者まえがきより せせらぎ出版刊

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

先日参加したアフガニスタン取材報告会の西谷文和さんの本を読んだ。ところどころ大阪弁が混じっていて、肩肘張った感じがないので、とても読みやすかった。かなりの危険を冒しながら取材をされていることがよくわかった。一冊60ページほどの本なのですぐに読めた。

先日の「冬の兵士in大阪」にも参加されていて、ボールペンを浪人回ししながら懸命にメモっている姿が印象的だった。報告会で感じたことだけど、かなりアバウトな人だと思った。友人曰く、アバウトだからこそイラクやアフガニスタンで取材ができてるんちゃう、と。そのアバウトさが、西谷さんの懐の深さなんだと思うし、そんな人が世の中を変えていく力となっていくんじゃないかと思う。

しかし、「報道されなかったイラク戦争」のあとがきを読んでショックを受けた。西谷さんはいつのまにかヒバクシャとなっていたのだ。レバノンで取材中に赤ちゃんが誕生したが、遺伝子の異常で耳の形成異常と心臓に障害があったらしい。13日の命だったそうだ。ご冥福をお祈りします。

0
2010年01月20日

「社会・政治」ランキング