【感想・ネタバレ】最恐の幽霊屋敷のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

心霊現象があるどころか、何人もの犠牲者が出た最恐の幽霊屋敷、旧朽城家。その中には名の知れた霊能者も。一見、普通の小綺麗な一軒家なのは、家主が幽霊屋敷と公言した上で借家として貸し出しているから。探偵獏田は友人でその家を管理している不動産会社の尾形に、屋敷の過去の事件について調査して欲しいと依頼される。

序章で尾形が語る幽霊屋敷での事件を聞いただけで「うわぁ」と思うのに、続く一〜五章で関係者視点で過去の事件のあらましが語られて、その禍々しさと犠牲者の数にひたすら驚愕。二章で登場するライターの鍋島が著した本の抜粋が時折差し挟まれ、どうやら最初に住んでいた霊能者朽城キイが各地心霊スポットで壺に封じ込んだ悪霊たちが、壺が割れたことで解き放たれて最恐の幽霊屋敷と化したのだとわかってくる。
一方でその各地スポットのいくつかは何者かが人為的に呪いをかけて犠牲者を誘っていることも示唆されている。そうなるとその人物が誰なのかというミステリ要素も立ち上がり、誰もがこいつが怪しいだろうと思う人物がたしかに仕組んでいたのだが、さらに驚愕の真相というか予想も出来ない第三者の正体が暴かれる終章にいたっても探偵が朗々と推理を語るようなありがちなものでなく、ものすごいことになっていく。最後まで血みどろなのだ。もはや何人死んだのだろうと数える気もなくなるほどで、圧倒された。終章の謎解きと意外な人物の正体については強引に感じないでもないけど、とにかく読んでて怖くて、でも読むのをやめられず、ほぼ一気読み。ひさびさに面白かった。

ホラーの中に人怖がうまく融合した作りも澤村伊智さんと似てるなと思ったので、彼の著作が好きな方はきっと気に入るのではないかと。

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2024年01月13日

ネタバレ 購入済み

好きです。

この作者さんのなかで一番好きな作品です。
どの幽霊も怖いですし、こんなにいろんなホラーがつまったお屋敷なんて、とワクワクしてしまいました。おばけのバラエティボックス!のような感じで結末の好き嫌いは人によりけりだと思いますがホラー好きの皆さんはきっと楽しめるんじゃないかなと思います。

#怖い #ダーク

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2023年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初作家さん 大嶋清昭作品

殺人や怪奇事件が次々起こるいわくつきの家
「最恐の幽霊屋敷」として貸し出している大家の棘木(おどろき)
そこはかつて 拝み屋として壺に悪霊を取り込み除霊をする朽城キイの家だった。
怖いもの見たさや取材が多く 借り手が途切れることは無いのだが・・・・。

出だし5pくらいで(しまったぁ~苦手なホラーだぁ)と思ったのだが、
怪奇現象が妙にマンガチック(深夜枠でやっているような?))
そのせいか 気になってしまう。
そして 数々の怪奇現象(過去の事件)をルポ風に紹介しているところが 軽い感じで興味がわき 怖いと思いながら先に進んでしまった。

次々と恐怖シーンが畳みかけてくるので 
最後の方は(誰かぁ~早く除霊して 解決してくれ~)と叫んでしまった。
ホラー好きには最高に面白いんだと思う。

でも 苦手さんにも なぜか興味をそそる 面白い作品でした。

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2024年01月10日

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