【感想・ネタバレ】この夏の星を見るのレビュー

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ネタバレ購入済み

コロナに負けない子どもたち

2024年05月04日

今年の公立高校入試では、埼玉、群馬、東京の同日入試でこの本から出題された。コロナ禍における鬱々とした学校生活の中で、なんとか楽しみを見つけ出したり、新たな目標や目的を見出したりして、逞しく生きていく中高生たち。同調圧力やコロナ差別によって人間関係までがぎくしゃくしていく中で、天体観測を通して新たな友...続きを読む情や交流を作り出していく様が微笑ましい。彼らを陰で支える先生たちも素敵だ。それにしても北極星が数千年に一度のサイクルで別の星に替わるって驚き!

#感動する #ハッピー

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Posted by ブクログ 2024年04月29日

コロナ禍の学生が経験したもやもやを、
優しい言葉でめいっぱい綴ってくれる本。

天体観測でつながる中高生のみんな、
そのために尽力してくれる先生たち、
悩みながらも背中を押してくれる家族、
全部の繋がりがあったかくて、なんとなくもやもやして、でも言えなかった気持ちを全部代弁してもらえた気がする。

...続きを読む学校に行かなくてよくなってほっとしたあの子も、
大事な予定がなくなって放心したあの瞬間も、
どこかの欠片に私もいて、だからこそこの本はあったかい。
大好きだなあと思える青春小説でした。

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Posted by ブクログ 2024年04月27日

自分もコロナで大会や文化祭が全て中止になった学年だったので、主人公たちにとても感情移入して読み進めた作品でした。「どうして私たちの代なの」と何度思ったかわからないけど、私もこの子たちの様に前を見て行こうと勇気をもらえました!あの頃の気持ちを代弁してくれるような、支えになってくれるような素敵な作品。出...続きを読む会えて幸せでした!

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Posted by ブクログ 2024年04月26日

なんかマイナーなもやっとしたトラブルが、きれいに解決していくところがありがたいです。私の中学からの先輩は、数年に一回ぐらいしか会いませんが、20年以上前の研修医のスタートでもお世話になりました。まあ、立派なばかりではありませんが、むしろ変わった先輩ですがありがたい先輩です。キノコつながりの先輩なんか...続きを読むいたら、最高です。

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Posted by ブクログ 2024年04月26日

コロナで今までの普通が一変した
そんな中過ごす高校生、中学生
でも,だからこそ
できること
出会えたこと
考えたこと
感じたこと

天文部や理科部、天文台
星を掴みに行く

同じような子ども達が沢山いるだろう
読んでよかった

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Posted by ブクログ 2024年04月24日


個人的に今年読んだもの1.2位を争うくらいに良かった。コロナ禍の学生ではなかったがコロナだったから出来なかったこともコロナだったから実現したこともあったんだろうなと感動した

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Posted by ブクログ 2024年04月20日

コロナ禍でさまざまな行事が中止になったことが思い出された。
こういう先生、大人がいたら、もう少し青春できていたかなぁ。
なんだか、ホッとする物語でした。

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Posted by ブクログ 2024年04月15日

久しぶりに、温かくて希望に満ちた物語を読んだ。
一つ一つの言葉が、すっと心に入っていく。
ああ、そうだよなあと思いながら
読み進める時間を持てたこと、
なんて幸せなんだろうと思った。

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Posted by ブクログ 2024年04月15日

ザ・辻村作品って感じで、世界観が素晴らしいと感じました。
コロナ禍の学生は大変だったと改めて感じると共に、工夫次第でどの様にでもなるって子供達に感じて欲しいな。
真宙くんの成長が面白おかしく、可愛かったです。

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Posted by ブクログ 2024年04月15日

何でかもう、物語後半から涙がずっと出っ放しだった。涙腺崩壊したかな汗
1人で泣きたい時にもってこい?な本です。
(私だけか)
コロナの時のあの不条理な生活が思い出されたりもあったと思いますが。
コロナだったから、つながったもの、
コロナのせいで、壊れたもの
コロナのせいでなくなったもの
この本を通し...続きを読むて自分を振り返ったりしたからかも。
中高生の話だったから、丁度その時に先生だったから、なのかな。わからない。
バラバラな生活をしていたそれぞれの中高生が、天体観測を通して、オンラインで繋がるところがリアリティがあった。そんな、コロナ禍が舞台の作品、

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Posted by ブクログ 2024年04月15日

コロナウイルスが蔓延し、部活動の大会も修学旅行も中止になってしまった中学生と高校生。やり場のない怒りを抱え、もがき苦しみながらも生きていく中で、星を通してつながる仲間と彼らなりの青春を過ごす物語。

コロナ禍でも繋がる人の優しさに感動し、青春を感じた。
同じ環境でも嘆き怒ることしかできない人もいる中...続きを読むで、青春に繋げられる人もいる。そんな考えができる幸福な人間になりたいな、と思った。

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Posted by ブクログ 2024年04月10日

いまだに外に出て「あ、マスク忘れてきちゃった」と思ってしまうくらい、コロナは全てが異常だった。お互いの素顔すら見たことがなく、外出にもいちいち遠慮し、イベントは軒並み休止。
それでもきっとどこかでは、誰かがこんな風に遠く離れた場所で一緒に星を見ていたかもしれない。そうだったらいいな。
いいな、この本...続きを読む

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月06日

スターキャッチコンテスト。なんていい響きなんだ。
辻村深月さんには何度も感動をもらっているけど、今回もまたそうだった。
プロローグを読んで、これは絶対におもしろいと思った。
第五章あたりからずっとウルウルしながら読んでいた気がする。
章扉のイラストを見て、また泣ける。みんなマスクなんよなあ。
亜紗ち...続きを読むゃんが涙をこらえきれず泣くところで、あなたが泣くんならワイもと涙腺崩壊。あ~ダメだ~
僕の場合、おもしろい本といっても、一気にグイグイ読み進める本と、
所々で思考に沈んでしまって、なかなか進んでいかない本が
あるのだけれど、この本は後者だった。
いろいろ考えながら、自分の経験を想起しながら、読んだ。いい体験だったな。
あと、星の名前、いいなあ。アークトゥルス、スピカ、アルビレオ、ポラリス・・・
なんかロマンチックでよき。

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

今はだいぶかつての当たり前の日常に戻りつつあるけど、コロナウイルスが猛威を振るっていたあの時は一体何だったんだろうって考える。
青春真っ只中の若者達にとっては、有り余るエネルギーをぶつける場を制限されたり、失ったりして、満たされない気持ちを思うと胸が痛い。

物語に登場する中高生達は、そんなコロナ禍...続きを読むの状況下で、ひょんなことからオンラインを利用して望遠鏡で星を捉える『スターキャッチコンテスト』を開催することになる。
制約が多い学生生活ながらも、ワクワクするような活動に打ち込む中高生達の躍動感や生き生きとした姿が眩しい。
コンテスト開催前のオンラインでのやり取りもワクワク感が止まらない。学生達の心が通い合う描写がとても良かった。星とは関係ないけど、真宙と小山のきのこ談議なんか熱い。

この物語の中では『ありがとう』という感謝の言葉がよく使われるな、と感じた。その言葉が出てくるたびに、なぜだか嬉しくなるような心が軽くなる感じがした。
辻村先生、この小説を書いてくれて、ありがとー!
とても面白かった。読んで良かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月05日

コロナ感染症が発生し、世界中で大騒ぎした2020年、学生・生徒達も巻き込まれた。日常生活が一気に変わり、密の回避、不要不急の移動が制限された。すなわち、部活動の制限により、彼らの拠り所も制限されてしまった。そんな中、自作の天体望遠鏡で星を見るスターキャッチ・コンテストを企画し、参加校を集め、開催した...続きを読む彼らの勇気と熱意を見た。星の数を競い合うだけではなく、参加校とオンラインで繋がりながら、心も繋がっていく。自作の望遠鏡で見た星の風景以上に、不条理なあの時期を乗り越えた自身の勇気と熱意も観察できたんだろう。⑤

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Posted by ブクログ 2024年04月04日

コロナ禍で今まで当たり前だった生活が一変した。それによっていろんな事が制限されて我慢、我慢の毎日だった。中高生を中心としたそんなコロナ禍でも自分たちでできることを見つけて新しい楽しみや学びをつかみ取っていくキラキラした話だった。このメンバーの中に自分も飛び込みたいと思う。
それぞれ人物が感じた、なん...続きを読むかいいなという瞬間が書かれていてそれも良かった。
好きだなと思うことが見つかってもそれを特技としては生かせないこともこの先あるだろうけど、好きは好きで続けてほしいみたいなとこが共感できた

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Posted by ブクログ 2024年04月03日

天体観測×中高生×コロナの物語

個人的に星や宇宙、天体観測が好きなのでその時点で興味惹かれて読みました。
コロナで活発になったオンラインというツールを使って全国各地で同時に天体観測するのはすごいアイディア!
遠くても同じ空の下だからできる、ならではの手法でよくそんな発想が思いつくなあと。

個人的...続きを読むに好きなのは五島列島チーム
館長のキャラもいいし、
普通っぽい女の子とクールな体育会系男子と知的な男の子で関係性も良いです。

またコロナ禍で学生生活を送る学生の苦悩と葛藤、それを乗り越えるための工夫は頭が下がります。わたしはコロナ初動の頃すでに会社員で在宅勤務になる世論にラッキーくらいに思っていましたが、限られた時間の学生は死活問題だったのだなと。

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購入済み

匿名 2024年02月28日

コロナ禍で高校生たちの生活で変わったこと、変わらないことが書かれていて大変なことがたくさん増えたけどその中で変わらない青春が素敵でした。通常出会えなかったであろう人たちが出会い同じ星を眺めるっていいなと思いました。

#エモい

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Posted by ブクログ 2024年02月09日

 コロナ禍で閉塞感漂う社会。息が詰まりそうな状況の中、思いを大空に馳せることで繋がり合い輝こうとする中高生たちの姿を瑞々しく描く青春群像劇。
          ◇
 「中止だって、コンクール」
 美琴の静かな声に、亜紗は却って美琴の持っていきようのない悲しさや悔しさを感じる。合唱部2年の美琴にと...続きを読むっては夏の合唱コンクール(NHK杯だと思われます)の中止発表はひどくショックなはずだ。
 コロナ禍で部活動の大会が次々と中止になる状況下で、生徒たちにはどうすることもできない。

 聞き役に徹する亜紗の耳に、電話の向こうの「仕方ない」という美琴のことばが響く。自分に言い聞かせるように繰り返す美琴だがポツリと呟いた「なんで、うちの代なんだろ」ということばに諦めきれない気持ちが透けて見える。

 天文部の夏合宿が中止になりそうな亜紗も気を揉んでいるのだが、1年間の努力のすべてをかけるコンクールがなくなった美琴の気持ちを考えると、亜紗は何も言えないでいた。
 けれど、美琴が呟くように言った「できてほしいな。天文部、屋外だし」ということばに、亜紗は……。(第1章「“いつも”が消える」) 全6章とプロローグおよびエピローグからなる。

     * * * * *

 コロナ禍で奮闘する人たち ( 子どもを含めて ) を描いた作品は少なくありません。けれど本作ほどのスケールで、しかも細部まで破綻なく描ききったものを読んだのは初めてでした。

 舞台からして東は茨城県から西は長崎県五島までと広大ですし、主人公は中学1年生から高校3年生まで5人もいて、その5人を取り巻く形で登場する主要人物を加えると話が広がりすぎて、普通は読者もついていけなくなるものです。なのに本作は読めてしまう。さすが辻村深月さんだと感嘆のため息が出ました。

 本作で瑞々しく描かれていたのは、子どもたちの持つパワーや、希望を信じて進んでいけるまっすぐさで、眩しいほど魅力的でした。
 そして大人にできる大切なことは、そんな子どもたちを信じてフォローしてやる、ということなんだと感じました。

 大人は自分たちの社会の安定を優先させるあまり、多忙を理由にもして子どもたちの夢にストップをかけてしまいがちです。それが顕著だったのが、コロナ禍の時でした。

 数年前のことは、まだ鮮明に覚えています。

 国を挙げての感染対策が取られたし、各省庁からの通達を受けて自治体ごとの対策も概ね厳重でした。私たちは大人子どもを問わず、制約の多い生活を余儀なくされていました。
 ところが緊急事態宣言が解除されると大人たちは自己判断で業務や商売を再開することができましたが、子どもたちの活動については、大人の判断がなくては再開できませんでした。

 総合的に考えてやむを得ないとは思います。
 それでも、情熱を注いでいた活動がなくなってしまった子どもたちの虚しさは想像に難くありません。それが学校活動なら3年なりのタイムリミットまであるのです。

 どうしても無理なのか。どうにかしてできないか。それを子どもたちと一緒になって考えてやる姿勢こそ、あのとき大人たちに必要だったのだと思いました。
 
 本作に登場するのは、かなり優秀な子どもたちです。希望を捨てずになんとかしようと奮闘する姿は頼もしいかぎりです。
 でも彼らほどでなくても、子どもたちは大人が思っているよりもずっと賢いのではないでしょうか。
 少なくとも、平場で大人たちと話し合いをしてみようと考えられる子どもは信頼に価するのではと、この作品を読んで思えるようになりました。

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Posted by ブクログ 2024年05月05日

コロナ禍で苦しんだ学生たちを描いた物語。主役は天文部。青春って感じやなあ。長い割に盛り上がりがなく、今一歩。学生たちがどんどん星にはまっていくのはいいねえ。

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

「コロナに青春を奪われた」なんて、言いたくないし、言わせない。
コロナ禍の中高生たちが、星を見ることを通じて交流を深めていく青春小説。

まさに青春小説です。ひしひしと伝わってくる「青春」の臨場感。
読みながら、自分が学生時代に感じていた「青春の香り」みたいなものがが胸の内にふわっとよみがえる感じが...続きを読むあって、キュンとしてしまいました。

登場人物一人ひとりの抱える葛藤もとても丁寧に描かれていて、全員のことが好きになるし応援したくなります。
コロナ禍に彼等と同年代だったみんなにもぜひ読んでもらいたい作品です。

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

青春もの。やや言い方チープか。もうぜっったいに帰ってこない時間。しかし年取ってからしか『あぁあの時が自分の青春だったのか』と気づかない。

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Posted by ブクログ 2024年04月29日

2024年の今読むと、既に懐かしい感覚。あの頃は普通のことが普通に出来ない、という経験を誰しもが経験したから。コロナ禍とは関係無く、天体好きには面白い内容だと思う。

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

日本中がコロナ禍で意気消沈いていたとき…
天体観測倶楽部を通じて全国の天体好きがSNSを介して互いに知り合いながら、友情を深めて行くなんて、青春だなぁと感慨無量になりました。
辛い時こそ、助け合う簡単なことがなんで今の政治にはできないだるうかね

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Posted by ブクログ 2024年04月26日

さわやかで、素敵でした。
私もあんまり、コロナ禍の中高生をかわいそうに言う風潮は好きじゃなくて。そんなの関係なく彼らは強く生きているし、制限の中で仲間と笑い合えて、他愛無いやりとりが楽しくて。
もはやあの数年が少し遠くなり始めているけれど。

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Posted by ブクログ 2024年04月24日

2020年3月以降の経験を強烈に思い出させた作品。
10代の「The青春」を味わわせてもらって、とっても楽しかった。それにしても、今の子どもたちはしっかりしているなぁと改めて思う。

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Posted by ブクログ 2024年04月22日

物語の舞台はコロナ禍。コロナ禍世代は失われたものが多いと言うが、本当にそうなのだろうか。コロナ禍だからこそ得たものもたくさんあったのではないか。コロナ禍だからこそ、今しかできないことを思い切ってやってみる、そうすれば誰も想像できない素晴らしい世界を切り開くことができるからと。青春の輝きと切なさを美し...続きを読むい言葉で描いた作品であると感じた。

個人的に驚いた点は、木星以降の惑星はガスの塊であること、このことについて驚いた方いるのでは?!

追伸 コロナになって良かった点として、思い浮かぶことは、テレワーク勤務が常態化した点である。テレワークだと満員電車に乗らずに済むし、家族との時間を持てる点等多くのメリットがあると感じた。

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Posted by ブクログ 2024年04月05日

コロナ禍を過ごす、中高生の、天文学部の話で、コロナ禍だからこそつながった、
話は良かったのですが、私は星に全く興味がなくて、その辺の記述はかなり飛ばして読みました…
それぞれの男女間の友情?とか、青春な話の所は、そしてとても今どきっぽい情景が描かれていて良かった。

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Posted by ブクログ 2024年04月05日

コロナ禍は、自分の思い通りにならず制限されるばかりでもどかしい気持ちだったのを思い出される本でした。コロナ禍だからこその、複雑な気持ちにとても共感しました。

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Posted by ブクログ 2024年04月30日

 青春時代とコロナ禍の描写がリアルであったが、ただ時間の経過と共に物語が進んでいき、特に伏線回収や劇的展開があるわけではなくストーリーが単調であった。描写はリアルであったが、テンポのいい展開が好きな自分には物足りなさを感じた。

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Posted by ブクログ 2024年04月24日

コロナ禍での、それぞれの学生たちの
物語。
他県に住んでいる中学生や高校生たちが
天体望遠鏡を作って天体観測を競い合う。

うーん、個人的には盛り上がりもなく
終わってしまった印象。
そこを狙っているわけではないと思うけど。

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Posted by ブクログ 2024年04月16日

コロナ禍の中高生達が「星を見る」ことをテーマに心を繋げていく、青春色の強い素敵な物語でした。今その世代の子達に読んでもらいたいな。
個人的には、辻村深月さんの他の作品でよく感じる心がヒリヒリするような苦しさ切なさはこの作品ではあまり感じず、あたたかい人間同士の繋がりにほっとする感じを受けました。コロ...続きを読むナ禍の救いとなるような作品です。

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