あらすじ
人気小説家・相崎一歌の監禁事件。暴走したファンによる犯行かと思われたが、逮捕された月村荘一は高校時代の友人だった。
取調室で「ぜんぶ小説のせいだ」と何かにとりつかれたように訴える月村。彼は相崎一歌になりすまして執筆していたという。二人の間に一体何があったのか。問いただす刑事を前に、月村は驚くべき告白を始めた――。
すべてを語り終えた先に待ち受けていた驚愕の真相とは? 二転三転する展開に一気読み必至の衝撃サスペンス!
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Posted by ブクログ
とてもおもしろかった。
ハラハラドキドキという展開ではないが、
あまり他では読んだことがないようなストーリーで、
最後まで新鮮だった。
小説家という職業の人は、実際にこんな思考で生きているのだろうか?
程度問題ではあると思うが、ストーリーを生み出し、言葉を紡ぐことに命をかけていることがよくわかった。
Posted by ブクログ
既視感の強い設定とストーリー……かと思いきや、まさかの展開、まさかの結末。
最後まで読んで気づける「完璧な小説ができるまで」という挑戦的なタイトルの意味。
素直に面白かったです。
Posted by ブクログ
ホラーではないのに、予想以上に怖かった。今年読んだ本の中でベスト3に入るくらい。
「花束は毒」とか、こういう執着系に自分は恐怖を覚えるんだなと再確認出来たお話だった。
読み終わった今でも衝撃がすごい。
やっぱり怪物とか幽霊とかより人間が一番得体が知れない。
今読み直して気付いたけど、261頁のペンネーム変えた、崎の字が一緒くらいって…
この作者さん、川崎さんですね……
Posted by ブクログ
作中、自分は何回転させられたことか。
高校の文芸同好会に所属する3人で
誰が1番最初に完璧な小説が書けるか。
・・・そんな青春小説だと思いたかったが、
冒頭の時点でそうではないことを知らされている。
彼らに何が起きたのか。
ラストはただただ言葉を失った。
Posted by ブクログ
姫野の死、完璧な小説に取り憑かれた逸歌、逸歌になり切ることに取り憑かれた荘一。ただ優れた小説を書きたい人間同士がここまで狂えるのか、と衝撃だった。親友が親友を監禁、虐待し合うという惨過ぎる展開でまだ中盤戦。終局は姫野の死の真相、監禁して小説を書かせた謎、姫野との会話の意味の全てが一気に明らかになる。逸歌にとって生の体験こそが創作の種であり、生き死にも含めてそこに親友を巻き込むことを何とも思っていない。ただ頭が良くサイコパスなので10何年先まで計画に落とし込み自分は無罪で「完璧な小説」を完成させる、という彼の姿に良い意味で吐き気がした。真相の隠し方、伏線回収のタイミング、展開のスピード全て高いレベルでサスペンスとしてもミステリーとしても楽しめた。
Posted by ブクログ
読み終わった瞬間「怖っ」と呟いてしまった。
二転三転する展開はイッキ読み必至。
誰しもが自分の内側に獣を宿していて、何かを本気で成し遂げようとするときには、支配され、狂いだす瞬間があるのかもしれない。
Posted by ブクログ
初読み作家さんでした!
主人公壮一が警察官の取り調べを受ける所から始まる。
前半は、青春ストーリーで
壮一と逸歌、少女の学生時代の話だった。
その少女が亡くなり、2人の関係も疎遠になっていく。
ある日、作家になった逸歌と再会する。
壮一は、逸歌に監禁され、逸歌の物語を紡ぐ役割を
与えられる荘一。
いつしか立場が逆転し作家になりすまして
自分の言葉で作品を作ろうとするが、
それら全て逸歌に仕組まれたストーリーだった。
読む手が止まらず、一気に読みました!
めっちゃ面白かった笑
Posted by ブクログ
一気読みできるボリューム感で飽きずに読めた!
少しご都合主義かなと感じる部分はあったものの、青春あり、嫉妬あり、ミステリー(?)ありで2転3転するストーリーは面白かった。