【感想・ネタバレ】歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年12月29日

刀城言耶シリーズは最近読み始めたので、いい感じに思い出しつつ読めました。
推理パートがメインなのかと思ってたら怪奇の語りがメインで楽しめました。第五話は「のぞきめ」のような雰囲気を感じましたがどうなんだろう。

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Posted by ブクログ 2023年10月08日

刀城言耶シリーズを読まずに読みましたが、続編ではない新シリーズのようで何の問題もなく楽しめました。
ホラーとミステリが融合したお話ですが、くだらないけどちょっと笑ってしまうような場面が結構あって、あんまり怖さは感じませんでした笑
ホラー小説と思わずにシンプルに楽しかったです。
刀城言耶シリーズも気に...続きを読むなるところです。

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Posted by ブクログ 2023年07月12日

★5 幼き頃、亡者道といわれる道で「何か」とすれ違った不気味な体験… 完成度鬼高のホラーミステリー

■あらすじ
大学生である主人公瞳星愛は、刀城言耶という作家が講師を務める「怪異民俗学研究室」を訪ねる。その研究室には、備品整理を任されていた作家志望の天弓馬人いた。愛は彼に、幼い頃の島で「亡者」を見...続きを読むかけた記憶を相談することになるのだが…
全五作品の連作短編ホラーミステリー。

■きっと読みたくなるレビュー
完成度高★5
実は三津田信三先生の作品、初めて読むの(本棚には何冊も存在するけど…)。

もちろん面白いし、怪奇ホラー×ミステリー完成してますね。しかも初めての人でも読みやすくバランスが取れてるし、キャラもイキイキしてる。全編いろんな設定、仕掛けでバラエティにも富んでて読者を飽きさせない。

そして肝心の謎解きは比較的シンプルですが理解もしやすく、ロジックも納得性もバッチシ。初心者にもおすすめできる怪奇ホラーミステリーでした。

○歩く亡者
幼き頃、亡者道といわれる道で「何か」とすれ違った不気味な体験。それは村の事件の目撃情報でもあって…
読ませる短編で面白いですね。シンプルながらも、なるほど~という真相は流石でした。

○近寄る首無女
ディスクン・カーの小説で意気投合した男子学生。その友人宅では、気味の悪い祟りの言い伝えがあった。友人宅を出ると、人間の姿とは思えない首無女を目撃する。

友人のキャラクター像が魅力的ですね、もっと知りたくなってくる。短編にもかかわらず言い伝えの背景が念入りにできていてコワイ。トリックも目から鱗とはこのことです、参った。

○腹を裂く狐鬼と縮む蟇家
熊を捕えるための檻での事件と、山奥にある奇妙な家での物語。
あまりに奇想天外の3つの問題提示にビックリ。これ答えあるの?と思いきや、はたして…

○目貼りされる座敷婆
タイトル通り、目張りされた部屋での絞殺未遂事件。
挿入された逸話が不気味でゾワゾワっとしましたね~ 本作の謎解きや動機は理解しやすくて好感が持てました。

○佇む口食女
口裂け女と、葬儀での不可解な現象。
かつての事件の背景が伺えて勉強になる。そしてあまりに低俗な動機で胸糞悪くなりました。ラストにかけては主人公二人の掛け合いが可愛くて微笑ましい。

■ぜっさん推しポイント
その土地土地の文化や価値観といった民俗学は、現代に生きる我々にも勉強になることがある。本作も数々の取材を経て書かれた作品で、先生や編集者の努力が垣間見れます。事実として存在していた差別を受け止め、未来に生かしていくことが重要ですね。

ということで、刀城言耶シリーズを棚からだして読まねばー!と思った次第でした。

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Posted by ブクログ 2023年07月09日

なんてことだ。
三津田信三先生の作品、他のシリーズまで手を出さなくてはあかんくなってしまった!
死相学探偵とか刀城言耶とか!
好きなのは実話怪談ベースで三津田信三先生自身が登場される作品なんですが、『歩く亡者 怪民研に於ける記録と推理』もけっこう面白かったので続きがあるなら読みたい。
漢字は相変わら...続きを読むず難しいけど、たぶんそれで祓ってるのかなと思うので我慢です!

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Posted by ブクログ 2023年06月21日

怖がりで、怪異になんとか論理的な解釈をしようと試みる探偵役とワトソン役の女の子のやり取りがテンポよく面白かった。
続編に期待したいけど、綺麗に落ちがついてたから難しいかな。
探偵役の性格のおかげでそう怖くもなく読めたが、「腹を裂く…」の犯行理由は考えてみると結構ゾッとする。

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Posted by ブクログ 2023年06月16日

今作品も怖かった〜面白かった〜

じわりじわりと恐怖がせまってきて、不安と不可解がまぜこぜになる場面が全ての話にあるからね。
特に第三話が好み。
最終話のラストは…つながってたの〜と得した感じもいいね。

シリーズ化してほしい。

ぜひ〜

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Posted by ブクログ 2023年06月07日

よのなかには、くらいひとはいるけれど、らいばるいしきある?と、まんがかんやなわらやはらと、ひとちがい、てりやきかんじやいじめ、げかいのかのじよと、あそんだことあるよ!ひとは、ばかぬらなきやばかは、はかはか、ばかさかげんさえ、なきて、ひとをみはやぶらせる、ゆりかもねに、ならんかしら?と!はかはか、はか...続きを読むにはいるまえの、もう、こうなったら、おんたけさんしき、かいこわらはらはら、りんちとうごうはけくっちやうぞ!

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Posted by ブクログ 2023年11月13日

刀城言耶の(怖がりな)助手と何故か言耶に見いだされた…というか、伝書鳩的な役割をさせられる女子大生が怪異の謎を解き明かす短編集。いつもの如く謎が解き明かされた、といってもなんとなくもやっとした怖さが残る感じのお話が5編収録されています。刀城言耶の登場は名前のみ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月15日

刀城言耶シリーズのスピンオフ的な短編集。大学で言耶が受け持つ『怪異民俗学研究室』での怪異譚蒐集&真相の推理。ちなみに言耶は不在(笑

語り手の学生、愛と院生で小説を書くために研究室に篭っている馬人のデコボココンビが怪異を論理的に解明する。

短編とはいえ、各話薄気味の悪さはしっかりあって、真相につい...続きを読むて論理的な説明がついた後も後味の悪い部分が残っていたり。
久々の刀城言耶シリーズだ!と感じた。


刀城言耶シリーズでもあり、死相学探偵シリーズの前日譚でもあって両シリーズともに好きな私にはとても嬉しいラストでした!

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Posted by ブクログ 2023年08月07日

ミステリーなのに思わず「ホラー読んでたんだっけ」と思ってしまうほどの没入感のある怪異の話。
民俗学の勉強後に読んだので、余計にわくわくするような世界観。チラチラ出てくる刀城言耶と過去の事件。
そして書き下ろしの最終話のしめくくりが素敵でした。

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Posted by ブクログ 2023年08月01日

著者の2つのシリーズの番外編・短編。
著者の本は初だけれど、シリーズを知らなくても問題なく読めた。
伝奇ホラーとミステリー。

大学生の瞳星愛のもとに大学の「怪異民俗学研究会」の刀城言耶から伝奇・不可思議な話が届けられる。瞳が語り、刀城言耶の助手・天弓馬人が謎を解く。

怪異は不思議さを残しながら、...続きを読むトリックが暴かれ、超常現象と人為が入り乱れる。
不思議なことはそのままとされるので、トリックが暴かれても、ふわりと恐怖が残る。

短編ながら、語り部の2人以外の登場人物が生き生きしており読みやすく、各話のその後や登場人物がどうなったか気になる。

ホラーは猟奇的だがホラーとして怖く、トリックはやや強引ながら、ミステリー小説や童話などをモチーフとして話が作られている。ことさら良くでてくるディクスン・カーの推理小説も読みたくなった。

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Posted by ブクログ 2023年07月24日

瀬戸内にある波鳥町では、日の暮れかけた逢魔が時にふらふらと歩く怪異、亡者が目撃されていたという。

ゾワッと来て夏にはいいかもです。ホラーミステリとあって説明のつかない怪異を現実的に考えてみたりと、でもやっぱり謎が残ったりと面白かったです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年06月20日

短編集だったので、読みやすく怖くもなく、さくさく読めました。
でも、どの短編もはっきりしない終わり方なので、少しモヤ感が。
刀城言耶が登場しなかったのも残念でした。
でも、最後の最後に、えー!と驚かされました。まさか、そこに繋がってたとは。
久々に刀城言耶シリーズを読み返したくなりました。

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Posted by ブクログ 2024年04月07日

刀城言耶のその後の世界の短編集。
作家として民俗学者として探偵として名を知られるようになったその後で、語り手と弟子を名乗る探偵役とで進む安楽椅子探偵もの。
前半はホラー、謎解きとしてのみすてりー、そしてホラーの後味はいつもの。ただミステリー分が少なくてなんだか物足りない。

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Posted by ブクログ 2024年02月01日

これは、オチ的には他のを読んでたら
ちょっと嬉しかった感じか!
お話はまぁ、無理やり感はあるが
面白かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月08日

新たな民俗学ミステリ・・・新シリーズ!みたいな文句をどこかで目にしましたが、シリーズなんですかね?なんかラストでさらっと、こう・・・むしろ刀城言耶シリーズとか死相学探偵のスピンオフ的な位置づけ?
面白かったですが、なんかこう物足りないような。各話の謎解きももっと続きがあってよさそうな感じで終わっちゃ...続きを読むうので。。

ラストこそが見どころなのかもしれませんが、死相学探偵シリーズはあんまり読んでないので「そうだったのかー!」みたいなものがなかったし・・・

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Posted by ブクログ 2023年12月01日

刀城言耶シリーズかと思ったら、本人は登場せず助手の作家志望の青年が謎解きをする短編集。怖がりなので怪異をなんとか合理的に解釈しようと推理を巡らせるというのが面白い。
ホラー×ミステリーというのは刀城言耶シリーズと同じで、落ち着いて考えると笑えるトリックもあるが、冒頭の不気味さと合理的には解釈しきれな...続きを読むいオチもあってなかなか怖かった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月25日

シリーズものの登場人物が出てきたりはするけど、軽く読めて面白いので三津田信三作品を読んだことがない人にもおすすめかもしれない。

どの話も推理部分以外は怖くて面白かった。
ただ、推理部分はあんまり納得できないというか、さすがに無理がない?というようなトンデモなのものが多く、そういうのを最後に全部ひっ...続きを読むくり返す気なのかな?と思いながら読んでたけどそういうことでもなかった。

まさか死相学探偵の方とも繋がってると思わずそこには最後びっくりした。
そちらのシリーズはあまり読んだことがないけど、ファンなら嬉しいと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月03日

【収録作品】第一話 歩く亡者/第二話 近寄る首無女/第三話 腹を裂く孤鬼と縮む蟇家/第四話 目貼りされる座敷婆/第五話 佇む口食女

あるシリーズのキャラの若い頃が描かれている。刀城言耶はほぼ名前だけの登場。

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Posted by ブクログ 2023年07月07日

怪異をあくまで理屈で読み解く。

今作の主人公は怖がりゆえの脅威から、あくまで現実的な検地に立って怪異と見做される謎を解こうとする。
人の為せるわざに過ぎないと…。

対して、
怪異が三度の飯より好き…と言うか、怪異をオカズに飯が食えそうな刀城氏は、怪異を理論立てて推量り、その上で割り切れない何かに...続きを読む嗜好が働く。
むしろその割り切れない事柄に悦を見出し、謎解きそのものは『余り』を導く為の手段に過ぎないのではと訝しむことも出来る。

私自身は刀城氏の嗜好が好ましくてシリーズを読んでいる。

今作も現実に即した推理の埒外の怪異は随所に見受けられ、悍ましい空気感もあったものの、いかんせん短編ということも有り、やや淡白…。

で、
益々、刀城シリーズの次作に期待大!

そして、
最近がっちりと心を鷲掴みされている嗣人氏の新作も月内発刊という事で…
2023 ホラーの夏開幕!(言い方ダサいな…)

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