あらすじ
狩猟大会で怪我を負いつつ竜を倒したエステルは、以前よりも様々な感情に囲まれていた。だが……。
「あんな陰口に反応するよりも、演技をして頂けませんか?」
アークレインを支える覚悟を決めた彼女は、日ごとに募る彼への想いを胸にしっかりと公務に励んでいた。そんな折、王妃の反逆が起こってしまう。国王へ毒を飲ませた容疑者として二人は別々の独房へ連れていかれ、エステルを守れなかったとアークは後悔していた。
「特別を作るつもりはなかったのに――」
二人の関係は偽りの演技から本物の恋へ変わっていたのだが……。
感情タグBEST3
いろんな愛情
思いもよらぬ展開で、びっくりしました。お互い愛してるのに、エステルの異能が二人を翻弄します。本当は溺愛しているけど嫌われていると思っているアークレイン。最後の最後でアークレインは王と継母にとても愛されていたことがわかります。その愛情表現が読んでいて辛かった。そしてエステルとアークレインがハピエンで良かった。この先も読んでみたい。一気読みでした。
Posted by ブクログ
完結おめでとうございますヾ(´︶`♡)ノ
1巻からは想像もつかないような陰謀渦巻く王宮王位争いに少なくない血が流れた大逆事件とそれに伴う大規模粛清。。。そして王家だけに受け継がれて来た数々の秘密。。。
この3巻ではたくさんのことが明かされ、王族に関してもたくさんの動きがあり、読み応えが凄かったです。
普通のラブコメ小説であれば、歴史上過去にはこういう大反逆事件があってその時にはたくさんの血が流れ...みたいな感じでサラッと過去の過ちを繰り返さないための教訓や史実として語られるようなことがガッツリメインストーリーとして描かれていて壮絶でした。大逆事件の裏に込められた人々の思いも一筋縄ではいかず、たくさんの人の複雑な思いと執着と......とにかく色々と......本当に色々と凄まじくて、感情が追いつきませんでした。。。
ですが、幸せいっぱいの結婚式とほのぼのとした番外編2本によってなんとか心に平穏が戻ってきて良かったです(•ᵕᴗᵕ•)
演技から始まった婚約は少しずつ本物になり、エステルにとっては「見え」てしまうことが、アークレインにとっては感情に「聡い」ことが、お互いにすれ違いを生んでしまう部分がじれったくももどかしくもあり、それがとても良かったです(*´艸`)♡