【感想・ネタバレ】パラレルリープ・シンドローム（１）のレビュー

タカハシノブユキ

[ブクログ · ★★★★★]

可愛い装丁が目印の、パラレルリープ・ロマンスコメディ。よくJ-popなんかにある「好きな人の結婚式に行く俺」からはじまるタイムリープ。あの時伝えられなかった言葉を伝えていれば、何か変わっただろうかを体現するロマンスものです。しかしパラレルな世界線は一つではなく、性格も見た目も何もかもが違う「無数の君」へ何度も思いを届けようとする。コメディはテンポが良く飽きないおもしろさで、根底にある純愛がくすぐったくて堪らない。おもしろ良本です。

表紙左の男が主人公・夢路浪。捻くれ者で天邪鬼な性格だが、ヒロイン・春呼さんへの想いは人一倍純粋なもの。一生結ばれないのでは？という「不変軸」への懸念も浮かび上がるが、「夢を叶える力をくれた」春呼さんを追い続ける。一方、そんな夢路浪を好いている幼馴染ヒロインが里居桃（通称:サトイモ）。春呼さんとは正反対とも言える、男まさりでサバサバした彼女にも、伝えられなかった想いあり。パラレルリープへ突入！どうなるのかこの恋路、続きが楽しみです