あらすじ
ライトノベルの黎明期から、2021年までを
詳細に解説した一冊です。
「ライトノベルとは何か」から始まり、時代の変化に対応し、
柔軟にその形を変えて多様化、複雑化していった
過程を整理していきます。
まずは1990年の「ライトノベル」という名称の発生と、
そこに至るまでの青少年向け娯楽小説の流れを追っていきます。
そして、出版社やレーベルがライトノベルを巡って大きく動き出していく中、
一般文芸との越境、増え続けるメディアミックス、ネット発作品の書籍化ブーム、
小説投稿サイトの登場……など、時代の変化と切り離せないさまざまな事象が
ライトノベルのあり方を少しずつ変えていきます。
作品紹介や用語の解説も含め、これらを紐解いていくと
「ライトノベル」の新たな姿が見えてくるでしょう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
90年代半ばくらいからラノベ読んでたので、半分くらいは「あったなー」って感じで当時を振り返りながら読んだ。
ただただ楽しく読んでたアレが実は革新的な作品だったんだなーとか、そういうのを改めてデータ面から知るのは楽しいね。
あのジャンルどうして流行ったんだろーとか、もっと具体的に(失礼ながら)あの作品なんでヒットしたの??って思いながらブームを横目に見てたような作品群も、当時の読者層やラノベ以外のオタク向けメディアの流行りとの関係性をみて「なるほど!」と腑に落ちた。
Posted by ブクログ
ラノベの源流から最新情報までこれでもかというほどの情報量に圧倒される。こうしてみると、私は2010年代のアニメから入って原作としてのラノベへ流れていったのだということが振り返って確認できた。原作ラノベはわりと読んでいるものの、名作と言われている中でもまだまだ読んでないものがたくさんあるので、それらの本もまずは1巻だけでも読んでみたい。自分に合うものが見つかるかもしれない。一点プラスアルファの希望があるとすれば、参考文献だけでなく、本書内で紹介されたラノベの一覧が巻末にほしかった。
Posted by ブクログ
ラノベから10年以上距離を置いていた身にはとても助かる一冊。
押さえておきたいタイトルが時代の流れとともに紹介されます。単に人気作の羅列でなく、視点による作品の位置も掴めるのがありがたい。
過去作品を読む指針にもなります。
Posted by ブクログ
web小説とライト文芸にかなりのページが割かれているのは時代だな、という感じ。レーベルの歴史が分かると特色も見えてくるので勉強になったな。
ラノベ研自体がライトノベルの歴史にカウントされてるのはなんか嬉しい。