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Posted by ブクログ
雲の形や種類、仕組みに焦点を当てて解説をした本。既刊のシリーズと重複している内容が多い印象だが、写真やイラストにこだわって作られている点は評価できる。また、雲と文化との関わりに目を向け、言葉や漢字、絵画との関連について紹介している点も良かった。
印象に残ったのは、クロード・モネ「印象・日の出」の話である。モネ自身は「霧の中の太陽と、そそり立つ何本かのマストを描いた」と述べているが、霧の場合ミー散乱で太陽は赤くならないため、煙のエアロゾルによるレイリー散乱で太陽が赤く見えたと考えたほうが物理的にはよいという。