あらすじ
「すごすぎる天気の図鑑」シリーズから飛び出した、スピンオフ企画!
数ある気象現象のなかでも観察しやすく、いつも違う姿を見せてくれる「雲」にフォーカスした、「雲のすべて」に迫った一冊です。
超くわしいけど誰でもできる「雲の見分け方」をはじめ、雲の色や寿命、積乱雲の意外な性格、難しい雲の予報など、これを読めばあなたも立派な雲研究者。
雲が描かれた絵画や「雲」がつく言葉など、文化的な側面も取り上げ、ますます充実の雲本です!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
表紙の装丁が可愛いが、タイトルが学術的な雰囲気を醸しているギャップに惹かれて手に取った。
気象研究の専門家である著者が、適宜専門用語を踏まえつつ、雲が入っている漢字や雲が描かれている絵画など、雲に関する広く深い知識をサラッと楽しめた。
そこここに「楽しい」「可愛い」「絵を描きたくなる」「雲呑はいつも食べている」とか、いい意味で研究者らしくない主観の表現が織り交ぜられているのも飽きずに読めるポイントなのかと思った。
Posted by ブクログ
雲の形や種類、仕組みに焦点を当てて解説をした本。既刊のシリーズと重複している内容が多い印象だが、写真やイラストにこだわって作られている点は評価できる。また、雲と文化との関わりに目を向け、言葉や漢字、絵画との関連について紹介している点も良かった。
印象に残ったのは、クロード・モネ「印象・日の出」の話である。モネ自身は「霧の中の太陽と、そそり立つ何本かのマストを描いた」と述べているが、霧の場合ミー散乱で太陽は赤くならないため、煙のエアロゾルによるレイリー散乱で太陽が赤く見えたと考えたほうが物理的にはよいという。