あらすじ
僕の日課は深夜のファミレスで幼なじみの人気配信アイドルの星子ちゃんを喜ばせるため、『オカルト』話を語ること。
「幽霊にも指紋があるはず!」
「水って海水なのかな?それとも水道水?」
怖い話を変わった方向から追及する少し不思議なところもあるけれど……、やっぱり星子ちゃんはかわいいなあ。大好きすぎる。
怪談のディテールを求める彼女との楽しい時間はこれからもずっと続くはずだった。
あの夜、自称魔女の語る怪談を聞くまでは。
「『魔女の怪談話』には絶対的な3つのルールがある!」
「ひとつでもやぶるとどうなるんだい?」
こうして。
――“僕”にとって最期の夜が始まった。
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Posted by ブクログ
怖い怪談話は色々ありますが、後日談ともいえる物語の裏側、元となった真実の部分が一番怖いホラー小説は今迄出会った事がなく、こんなお話の作り方があるのか…と読んでいて衝撃を受けました。
くえない、重い、偏執的で怖い女性キャラが好きな方に強くおすすめしたい作品です。
凄く良かった。
Posted by ブクログ
オカルト大好きな星見星子と僕の前に、ある日、自称魔女のあーちゃんが現れる。彼女によって、オカルト世界に入って疑似体験する事に。
オカルト自体は大して怖くない。しかし、オカルトを「解決」し真相を知ることで怖さが「増す」描写が他になく、見事でした。
オカルトが「何故起こったのか」を論理的に解き明かす部分が物語の主軸で、ミステリーっぽさも。
オカルトのご都合主義とミステリーの論理的な部分が混在し、どっちつかずにな印象も有りましたが、最後に、急に斜めから殴ってくる部分などが独特で、びっくりでした。
Posted by ブクログ
僕の日課は深夜のファミレスで、幼なじみの配信者アイドルの星子ちゃんを喜ばせるため、『オカルト』話を語ること。
「幽霊にも指紋があるはず!」「水って海水なのかな?それとも水道水?」
怖い話を変わった方向から追及する星子ちゃんは、不思議な所もあるけど可愛いし大好きだ。
彼女との楽しい時間はこれからもずっと続くはずだった。あの夜、自称魔女の語る怪談を聞くまでは。
深夜のファミレスで「怪談を体験できる」魔女の怪談を聞くことになる「僕」と「星子ちゃん」のライトノベル。
ライトノベルとはいいつつ、怪談あり、ラブコメあり、ミステリ要素あり、どんでん返しあり……と、いわゆるライトノベルには珍しい要素が盛りだくさんでおもしろいです。ストーリーも重層的かつ謎めいていて、ラノベにはあまりない読み心地。
一般小説のキャラ文系系でもいけたのでは? とちょっと思いました。
元気でかわいくて重い女の子好きにもオススメ。
ちなみに、「怪談」とタイトルには入ってはいますが、あまりホラー的な怖さはないです。