【感想・ネタバレ】野守草婚姻譚 幽霊屋敷の新米花嫁【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

両親を亡くした小萩は、幽霊が見えるせいで養父母から虐げられてきた。しまいには呪われていると噂の南条家に嫁げと命じられる。
明らかに「何か」の気配がする屋敷で、不安な日々を過ごす小萩。しかし、夫・司朗の不器用な優しさに触れ、孤独な心が満たされていく。互いが望んだ婚姻ではないが、少しずつ歩み寄りたい。そう思っていたある日、司朗が倒れてしまう。動転する小萩の前に、三人の幽霊が現れた。「司朗を死なせたくないなら協力しろ」と彼らに迫られて、小萩は司朗のために「呪い」を解くことを決意し――。


==人物紹介==

小萩 (こはぎ)
純真でがんばり屋。
幽霊を見ることができる。

司朗 (しろう)
南条本家の生き残り。
植物学者で、研究第一。

美音子 (みねこ)
南条家に住み着く幽霊。
華族令嬢として育った少女。

陸 (ろく)
南条家に住み着く幽霊。
母を亡くした幼い少年。

新之輔 (しんのすけ)
南条家に住み着く幽霊。
女性の扱いに慣れた軍人。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

小萩ちゃんが、とにかくかわいい。でも根っこのところが揺るがなくて、たのもしい。3人のご先祖幽霊たちも楽しくてよかった。
ただ、幽霊がいつ出てくるかわからない状況で二人の関係性は進展するのかは心配なところ笑

0
2023年07月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小萩ちゃん強し!
最初はこれまでの境遇もあって遠慮しがちなところもあったが、司朗の前で感情を爆発させられた後は逞しくなった気がする。
最後の最後に本音を爆発させられたのもよかった。

一方で司朗。
最初は大丈夫かこいつ……と心配になるほどの植物オタクだったけれども、段々と不器用なりに嫁に対する溺愛度が上がってきて大変悶えた。
いつから我慢するようになったのか、その具体的な時期をぜひ伺いたい。

互いに親族から軽んじられている二人。
味方になってくれるのは、生きている人間ではなく幽霊三人組という皮肉。
三人の声は親族に届かないけれども、小萩や司朗の支えには十分になった。
司朗にしてみれば、女性の扱いに手慣れている気な新之輔には複雑な思いを抱いているようだが(嫉妬という意味で)
彼ら、というか南条本家が抱えていた「闇」に小萩と司朗が協力して立ち向かっていく話だが、悪役のせいとはいえ闇が結構深く、幽霊組のお亡くなり方もえげつない方向性だったので、ほんわかした表紙の雰囲気からは想像していない方向性だった。
ただ三人組の性格が結構立っていて、かつ賑やかだったので、陰湿な過去が出てきても暗くなり過ぎなかったように思う。
ちゃんと闇も払えたし。

これで幽霊の皆も成仏して大団円かと思いきや。
これは続くフラグかもしれないなと、最後の展開を微笑ましく見守った。
そもそも小萩と司朗の肉体的接触に進展がないのですよ。
折角ちゃんと両想いになったのだから進展なさいよと、美音子様みたいなツッコミを入れたくなった。

なお、期間限定で読める特別ストーリーは後日談。
皆のわちゃわちゃした感じがこれまた微笑ましい物語なので、併せてぜひ。
司朗視点なのも嬉しい仕様だった(本編は小萩視点なので)

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2023年04月09日

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