【感想・ネタバレ】ダニッチの怪 3 ラヴクラフト傑作集のレビュー

あらすじ

「怪物はどこにもいない。でも、確実に、そこに……」

ミスカトニック大学に不法侵入の警報が鳴り響く。現場に急行したアーミテイジが目にしたのは、地球上の道理を超越する、人ならざる異形に変貌した、ウィルバーの姿だった。獰猛な番犬の牙によってウィルバーは絶命するも、アーミテイジは確信していた。この宇宙的恐怖が、序章に過ぎないということを。一方その頃、寒村・ダニッチでは、呪われた家族が遺した“なにか”が解き放たれていた……。

これは罪か。それとも罰か。呪われた一族・ホウェイトリイ家が遺した“なにか”は、祈りを捧げるーー自らの使命のために。呪われた寒村・ダニッチが生み出した“なにか”は、破壊するーー自らの欲望のままに。すべての想像を凌駕する宇宙的真実に触れた人類に待ち受けるのは、絶望か、それとも……。

【手塚治虫文化賞】マンガ大賞最終候補、【米国アイズナー賞】ノミネート、【仏国アングレーム国際漫画祭】公式セレクション選出、【仏国Prix Asie de la Critique ACBD】受賞、【仏国DARUMA】最優秀作画賞・最優秀デザイン賞受賞、【米国ハーベイ賞】ノミネートほか、数々の賞賛を呼ぶ「ラヴクラフト傑作集」シリーズ、「ダニッチの怪」衝撃の最終巻。



●「ラヴクラフト傑作集」シリーズ
『インスマスの影』全2巻/『クトゥルフの呼び声』/『時を超える影』全2巻/『狂気の山脈にて』全4巻/『魔犬』/『異世界の色彩』/『闇に這う者』

●田辺剛・好評既刊
『The Outsider 田辺剛 Extra Works』/『サウダージ』(作:カリブsong)

●コミックビーム 公式ツイッター
@COMIC_BEAM

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Posted by ブクログ

圧倒的存在の実存を知り、慄き震えるダニッチの村人たち。
終わりの始まりを目の当たりにした彼らは、ただただ理解をあきらめ、そういうものがあるという恐怖に怯えるしかない。

人間に何ができるのか。大きな存在を知ったところで、できることはないという諦めのもとで来たる日を待つししかできないのか、という終末感がある。

何度も書くけどメガテンユーザーなので、大いなる存在でもなんでも人間舐めんなよ、の気概がある。悪魔召喚プログラムがあれば、なんとかなるだろ、という盲信の信頼感。まあ、きっと先輩サマナーみたいに瞬殺されそうですが、それでも舐めんなよの気概は大事。

そんな気概を意にも介さないほどの存在というのが、ヨグ=ソトースであり、古きなるものたち。彼らからしたら虫ケラかもしれないけども、虫ケラを滅ぼしたことは人類はないのだから、大いなる存在だからなんだというのだ。
「三体」の警部の心意気でもあるな。

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2024年05月12日

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