あらすじ
〈暴力〉に置き換わる〈道具〉として少女たちが戦う世界。
レインはハナの真実に心がついていけず、彼女とまっすぐに向き合うことができずにいた。
彼女の心とは無関係に、戦舞台で敗北した2人を『鉄の国』へ運ぶ心動車。
だが、彼女たちを乗せた車は突然止まり、1人の少女を降ろして再び動き出す。
「と、止まって……置いてかないで……」
ハナと離ればなれにされてしまったレインはひとり、悩みながらも〈道具〉として歌い、踊る。
一方、研修生としてレインと引き離されたハナにも笑顔の裏に知らなかった感情が芽生え――。
紅く暗い『鉄の国』。
“彼女”が隣にいない世界で、キラキラを探す少女たちが紡ぐ絆と愛の物語。【電子限定!書き下ろし特典つき】
【ディストピア×アイドル】オリジナリティ溢れるSFラノベ!
隕石によって荒廃してしまった世界。
生き残った人類の手で作られた国々の資源争いは、アイドルのライブによって行われる。
アイドルは戦争の道具であり、ステージに立つアイドルはやがてとある病に蝕まれていく、ハードな世界観で描かれるストーリー。
感情を失った“人形”になることで最強のアイドルとなった主人公・レイン。
旧世界には存在した、人々から愛されるアイドルを目指すハナ。
そんな彼女らを中心に、絶望しかない世界に抗う少女たちの姿がアツい。
この物語にハッピーエンドは訪れるのか!?
アイドルものが好きな方はもちろん、ちょっと他にはない作品を楽しみたい方にもおすすめ。
鬱展開等が苦手な方はご注意を。
私も「嘘だろ??」な衝撃の展開に何度かひっくり返りました。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
終盤の展開にマジで痺れた!
容赦無い展開で順調に心を抉られますが、非常にオススメ!
鉄の国に行くことになったレインとハナ。離れ離れにされ、アイドルを道具として扱う鉄の国の掟に苦しみながらも、消えることの無いお互いを思う気持ち。
その思いが行きつく先は何処。
今回は、心に一物を秘めながらも、鉄の国に来たばかりのレインとハナの手助けを行うフレアの存在が特に
いい味を出していました。
彼女の踏みにじられ方が一番半端ない。特に赤の一票には魂が揺れました。
Posted by ブクログ
林星悟による「ステラ・ステップ」の第2巻。隕石により荒廃した世界を舞台に、国家間の戦争の手段として「暴力」と置き換えられた少女たち「アイドル」の物語です。前巻の終わりが衝撃的でしたが、本巻の舞台は「鉄の国」です。レインとハナ、そしてフレアの3人が話の中心になります。「砂の国」に少しでも希望を残せたようで「指輪」のくだりは良い感じでした。しかし「橋の国」も怪しい。どうあがいても明るい未来が見えない作品です。そして、今回も絶望の中で終わっています。次巻は少しでも希望が持てる終わり方は期待。