【感想・ネタバレ】かけだし女官は溺愛魔術師のご主人さま【特典SS付】のレビュー

あらすじ

「――逃がしませんから、ね」戦乙女と讃えられた前世の記憶がある、男爵令嬢エルルの今世の目標は結婚すること! そのために婚活に有利な王宮女官を目指したのに……。魔術師長ヴィレイグに前世がバレた途端、異様に執着され、彼の専属女官に任命されてしまって!? 王宮中で恐れられている魔術師長のせいで、婚活がまったく進まないなんて! 前世の私が好きだったからって、私に絡んでくるのはやめてください!! 婚活したい新米女官と彼女を絶対に手に入れたい魔術師長の転生王宮ラブファンタジー。 ※電子版はショートストーリー付。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

生まれ変わってもなお同じ人に愛された場合、その人は過去の「わたし」の転生者だから愛してくれるのか、それを抜きにしても愛してくれるのか問題は出てくると思う。
グウェンドリンとヴィレイグとの場合、そもそもが恋仲であった訳ではなく(保護者と養い子の関係)ヴィレイグ一人が拗らせていたのではあるが。
しかもこのヴィレイグが、ドン引きレベルで狂っていたので、理解に苦しんだ。
感情も考え方も常軌を逸している。
ただでさえ冒頭の問題もあるのに、ヴィレイグ自身が問題しかないキャラだったので、エルルも苦労するよそれは……と。
やろうと思えばチート級に優秀なんですけどね、ヴィレイグ。
それ以外はもう……うん、エルルしか制御できないだろう。

基本的にはコメディなので笑って読めるのですが、色々事情がややこしいし、二人の気持ちの面での問題が拗れに拗れたので、本当にややこしい展開に。
読み終わっても結局全てを理解することはできなかった気がする。
エルルは結局グウェンドリン気質を受け継いでいる状態だし、ヴィレイグも「エルル」を見るようにしているが、やはり彼女の前世の存在がでかすぎる。
本当に「エルル」としての幸せは望めるのだろうかと心配してしまった。
お互いがお互いを妥協しての関係性になりはしないかと。
難しい問題である。

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2023年01月29日

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