あらすじ
月刊フラワーズ初の新鋭・谷和野が贈る珠玉のよみきりシリーズ。
「星拾い」少年達が見つけた、人生で本当に大切なものは――
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匿名
ふたり
ある街にルシルとクロという二人の少年がいた。
二人はいつも一緒にいて気が合うため街の人たちのことを双子だと思っていることもあるが実際は兄弟ではなく家が隣同士なだけで血はつながっていなかった。
それぞれの両親も実は双子が別々の人から生まれてきたのでは……と思ってしまうくらいだった。
季節はクリスマスが近くなってきて街の人たちは飾りや食べ物などの準備に取り掛かっていた。
ルシルもクロもにぎやかになってごちそうが食べれるこの時期が一年で一番好きだった。
満足して帰路につく二人だが天気が悪く星が見えないことを残念がっていたところ道になにか落ちているのを見つける。
小さなガラスの飾りのようなもので薄黄色に光っているそれを近くの人に聞いても見えないといい……。
なんだか切なくなるお話だった。