あらすじ
16歳で鮮烈なデビューを飾って以来、60年。
御年76歳となった中尾ミエさんが綴る書下ろしエッセイです。
ミエさんの生き方には、つねに “やりたいこと”“楽しいこと”に向かって真っすぐに進んでいく力強さがあります。
「いつか」ではなく、「いま」動き出すこと。
挑戦を恐れないこと。
人に会いにいくこと。
でも、ひとりを楽しむ時間も大切に。
それによって、いくつになってもワクワクし、人生を楽しむことができる。
そんなミエさんのメッセージを同年代の方、まだ若い方、あるいは80代、90代の人生の先輩となる方々にお届けいたします。
ミエさんは、本書でこんな言葉を残しています。
私、70代の今がいちばん楽しいんです。
年をとってよかったと、心底思っています。
今や年齢は、武器になりました。
茶目っ気とユーモアを交えつつ、人生と真正面から向き合うミエさんの、70代の心得帖。
その言葉のいくつかを、ここにご紹介します。
50歳過ぎたら、「いつか」とか「そのうち」なんて言っていられない。
今でしょう。挑戦を始めるのは。
楽しいことは、自分から見つけにいかなきゃ。
いくつになっても、知らないことが、世の中にはいっぱいあるんですから。
もう、夫を手放してもいいんじゃない?
妻の定年だってありですよ。
若い頃は10年ひと区切り。
それが5年になり、3年になり、今や1年。
これからは「広く浅く」でいい。
とりあえず目標をつくり、一歩踏み出す。
「汗かけ、恥かけ、金かけて」に加え。
「元はとる!」が私の信条です。
深入りしない。
立ち入りすぎない。
適度な「距離感」が、長く友達とつきあうコツ。
いっぱい笑いましょう。
シワはしょうがないの。
永遠に20歳なんてありえない。
それだけ生きてきたってことだから。
古希を迎えたのを機に、
ド派手にファッションを
楽しむことにしました。
年寄は、最後までこきつかい、こき使われなきゃ!
中尾ミエ、76歳。
まだまだ現役です。
女優として、歌手としてだけではなく、ひとりの女性として中尾ミエさんが紡ぐ言葉には、人によりそい、優しく背中を押すような力があります。
年をとるほど楽しくなる。
そんなミエさんの生き方に、この本で少しだけ触れてみませんか?
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Posted by ブクログ
老後を考える年齢になったが、近くにステキな生き方をしていると思える人は見当たらず、これからの人生どう生きていこうか思案している時、ふと思い出したのが中尾ミエさん。
二回りも先輩なので彼女の全盛期は知らないが、時々テレビで見かけパワフルでかっこいい女性のイメージがあり、素敵だなと以前から思っていた。これからの人生の参考にしたいと思い読んでみた。
内容に目新しさや驚きはないのだけれど、人生を楽しんでるステキな生き方が詰まっていて、私もいろんなことにチャレンジして楽しまなくちゃという気になってくる。
ミエさん周りにはたくさんの人、仲間がいる。なんでもすぐに他人を巻き込んでしまうという。自分でできない事は人にやってもらったり教えてもらう。どこか行こうと話が出たら、いつにする?と日程を決めてしまうんだそう。
歳をとると孤独を感じる、寂しいというお年寄りが多いが、ミエさんにそんなこととは無縁のようだ。人と付き合うって煩わしさもあるけど、孤独とどちらがいいかと問われたら、煩わしさを選択すると言う。
私は孤独なお年寄りは孤独を自分で選択しているのだと思う。頑固で気難しくなったり、もう歳だからできないなどとネガティブなことを言ったりしてたら孤独になるわね。
ミエさんのように誘われたらドンドン行く、自分からもドンドン誘ってみようと思う。
70代になってもまだまだやれると言う勇気が湧いてくる。
ミエさんにはいつまでも活躍してほしい。そして彼女の舞台を見てみたいと思った。