あらすじ
ひとりぼっちディストピア紀行、終幕
終わってしまった世界で、
生き残った人々を殺すための
旅を続けるロボット。
数えるのすら難しい、
そんな悠久の時を歩んだアルスの身体は
ついに限界を迎えてーー
失いゆく記憶。それでも消えない使命。
ディストピアに遺された者達の営みは
儚くも優しい終末紀行、その旅路を閉幕へと導く。
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匿名
良い意味で珍しい作品でした
タソが登場することで物語が一気に動き出します。二人の旅は、アルス一人の旅よりも人間味があるし、単純に二人を見守るのが心地よかったです。特に感動したのが、そのラストでした。アルスが起きるのを待つ描写、タソが死んだあとのなんとも言えない切ない雰囲気、そして最後にアルスがタソのことを覚えていないという事実。とにかく感動しました。それから、ラストだけでなく、第1巻からアルスの記憶喪失の扱いが繊細で、上手いなと思いました。
ただ、そこで終わってもよかったような気もします。少なくとも、時計塔編は終幕にはあまり相応しくないように感じました。打ち切りだったとしたら、仕方がないのかもしれませんが。