あらすじ
イノシシのアレハンドロは、にぎやかな大家族の一員ですが、ひとことも話をしません。心配したおとうさんとおかあさんは、アレハンドロを遠くにみえる丘まで旅に出すことにします。旅の道すがら、いろいろな生きものと出会いますが、アレハンドロはなにも話せないまま、丘の頂上にたどりつきます。そこでアレハンドロが見たものは……。著者がアルゼンチンに住んでいたときの思い出をもとにかいた、ほのぼのしたお話です。
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Posted by ブクログ
なんとなく外国ものっぽいと思ったら、作者は北海道出身だけど、夫の赴任でアルゼンチンに滞在していたり、現在はカナダに在住したり。少し異国のかんじがするのがいい。
イノシシのアレハンドロの家ではみんなおしゃべりが大好きだ。(絵で見ると、お父さんお母さん6人の子供たち)でもアレハンドロは何も話さない、おとなしい子でした。
話さないからといって困った事はないけど、お父さんとお母さんは心配しておじいちゃんに相談した。おじいちゃんは、自分も小さい頃はおとなしかった、雷が三つ鳴った時まで話をしなかったくらいだから大丈夫と言う。
お医者さんに相談したら、家族が3日間黙って過ごせば大丈夫、話すようになると言う。
占い師に相談したら、水晶を見て、一人で(窓の外の)丘の頂上まで行かせれば話をするようになると言う。
かくしてアレハンドロは1人で丘の頂上へいく事になりました。
誰かに会ったら「こんにちは」
「ありがとう」「さようなら」
それに自分の名前が言えたら帰っておいで。
元気に「ただいま」と言って帰ってきてね。
そう送り出されて、アレハンドロは歩きます。
アレハンドロの冒険はどんなものとなるでしょう。
低学年から
Posted by ブクログ
イノシシのアレハンドロのうちは、みんなおしゃべりがだいすきで、朝から晩までにぎやかです。アレハンドロだけはしずかでなにもはなしません。いつでもかわりにだれかがはなしてくれるからこまらないのです。なにもいわないアレハンドロを心配した両親は、お医者さんをたずねますが…。やったねアレハンドロ!大満足でおわる物語です。
Posted by ブクログ
イノシシのアレハンドロの家族は、誰もがおしゃべりなので、アレハンドロは毎日、何もしゃべらなくても困らないくらいです。けれども、まったくしゃべらないアレハンドロを心配した親は、ひいおじいさん、医者、占い師のところで相談します。そして、遠くに見えるあの丘の頂上まで、1人で行かせる。という決心をし、アレハンドロは、でかけます。旅に出る前は、家族の誰かがしゃべってくれるので、何も言わなくて良かったのです。1人で旅に出て、誰かに会いますが、何を言おうかと考えていると、相手はいなくなっている。という具合で。やっぱり何も話しません。けれど、アレハンドロが帰った時には話せるようになっています。
どうしてか?そのきっかけをくれたものは、意外なものでした。それからは、サッと言葉が出るようになります。
無口な子の気持ちを代弁していると思いますし、無口なお友達が話すのを待つキッカケにもなるかもしれません。温かな気持ちになるものでした。