【感想・ネタバレ】小説作法の殺人のレビュー

あらすじ

「わたしは、さらわれた子ども」――
小説家志望の美女の不審死。遺作『失踪』に隠された忌まわしき記憶。
偽りの素性に即製探偵コンビが挑む!
元「小説新潮」編集長が満を持して放つ、完璧なミステリー!

突然死した藤堂理沙の死因の調査をしてほしい――。
依頼を受けた高円寺の私立探偵・常念勝は、理沙の親友である麻川マリから、小説教室で理沙が提出した課題作品『失踪』を渡される。
誘拐された子どもが生みの親を訪ねるという内容は、かつて自分を「さらわれた子ども」と語っていた理沙そのもの。常念とマリは、理沙の執筆の足跡をたどり、神戸、京都、大阪へと飛ぶ。
いないはずの弟、消えたパソコン、二人を襲う暴力……。複雑に絡まり合う謎と、輪郭をなくしていく理沙の正体。
常念は理沙の遺したフィクションの迷宮にはまっていく……。

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Posted by ブクログ

ミステリなのに小説の書き方の指南書になってる面白い1冊。ミステリ畑の住人なので、自分もミステリ風味が書きたくなるんだけれどなかなか難しいよね。久しぶりに挑戦してみようかなあ。

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2025年05月04日

Posted by ブクログ

麻川真理ノーマ(マリ)は、新宿のカルチャーセンターの小説教室で藤堂理沙という美貌の女性と知り合い親友となります。

理沙の書いてきた小説『失踪』は、内容は星那という日本人女性がマレーシアのペナン島に住む前島夫妻を訪ね「私は母親が他人の家から盗んできた子どもなの」と告白するシーンから始まります。

沙はこれは本当の話で「親探しの小説で有名になれたら一石二鳥」とマリに打ち明けます。

そして事件が起こります。
理沙が何者かによって窒息死させられたのです。
理沙は高額の資産を持っていました。

マリは高円寺調査オフィス代表の常念勝とコンビを組んで理沙殺しの謎を追いかけ始めます。


以下、ネタバレありますのでこれから読まれる方はご注意ください。





この作品で一番面白かったのは理沙の死因は何だったのか。

あとは何といっても人と人との入れ替わりが行われていたことです。
無国籍の人間を使ったり、阪神淡路大震災をトリックに使ったことはお見事でした。

最後の最後は「えっ!」と思い、一瞬何が起こったかわかりませんでしたが、見事に騙されました。

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2022年11月21日

Posted by ブクログ

麻川マリは小説のカルチャースクールで出会った藤堂理沙が突然死し、その死に疑問を抱いて私立探偵・常念勝とともに真相を追う。理沙の残した小説がどこまでフィクションなのか?

なんだろう?なんか・・いまいち読んでて盛り上がりに欠けるというか。物語上はかなりの急展開を迎えたりもしてるのにどうにもテンションがあがらない。ところどこをが淡々としてるからなのだろうか?でもハードボイルド小説は大体そんな感じだったりもするのに・・?あと地の分がなんか読みづらい。完全に三人称なのか誰かの視点なのか妙にわかりづらく感じました。そのせいで没入できずに盛り上がれなかったのかな?
最後の一ひねりも・・・それほど・・・

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2022年12月21日

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