あらすじ
1872 年に新橋~横浜間で日本初の鉄道が開業してから150 年。SLの機関士・機関助士による運転から自動運転、無人運転へと大きく変貌を遂げてきた鉄道運転を、運転士の経験がある西上いつき氏が解説。現役SL機関士、元JR東日本運転士との対談、JR九州の自動運転プロジェクトリーダー、元東京大学大学院特任教授にして海外の自動運転にも精通したオーソリティーへのインタビューなども通じ、改めて問う、自動運転の時代に運転士は必要なのか?
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Posted by ブクログ
前半は運転士という仕事の誇り高さについて書かれている。そのうえで、後半はその運転士の仕事を食うことになるかもしれない鉄道の自動運転(実質的なワンマンも含む)化の現在と今後について肯定的に書かれている。
欧州と比べ、日本での鉄道自動運転の普及が遅いのは、日本人や日本のルールが絶対評価ではなく相対評価であり、現状の運転士と車掌による運行が非常に高い安全性を保っているためであることや、既存の鉄道アセットでの自動運転の限界(踏切有・ホームドア無やATSでの自動運転を達成しつつあるJR九州などを例に)についても書かれており、現状の整理として教材的に読むことが出来る。
GoA2.5に向けた現実的な発展を、各社が模索している状況が伝わってきた。
全体を通して、鉄道と運転についての単語を説明なく使うことも多々あるので、大衆向けではないのかもしれない。
自動運転…
電車のブレーキングは各社それぞれで他車の車輌だと違うんですね。
電車の自動運転はハードが大がかりなため大手や公営交通だけのものかと思ってましたが、中小への普及も考えているとは驚きでした。