あらすじ
記憶喪失の湖西廻の前に現れたのは、清純で素朴な美少女、丹沢白雪。
「──私、廻くんと恋人だったの」
白雪はそう言って顔を赤らめ、廻の頬にキスをする。
その翌日、今度は魔性の魅力を持つ美少女、才川魔子が現れて激高する。
「ホントに記憶喪失なんだ――許せない」
いきなり廻の唇を奪い、彼女は言う。
「──あたしが、本当の恋人だから。でもシラユキに言ってはダメ。秘密の関係だったの」
廻の頭をよぎる『あたしに残ったのは、共犯者のあんただけ』という魔子の言葉。
何が正しいのかわからない廻は、秘密の三角関係を受け入れるが……親友同士でもある彼女たちの純愛を思い出すにつれ、呪いとなって蝕まれていく──。
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Posted by ブクログ
交通事故で両親を亡くし、引き取られた先では義母に虐げられる。
廻が引き取られたことが原因で家庭が崩れ始め、母は散財を始め、父は経済を支えるために悪事に手を染める。子供による告発で父は逮捕。母は失踪。
身近な家族が廻しかいなくなってしまった魔子の愛憎入り乱れる感情はなんとも形容し難い…。
廻も魔子も壮絶な日々を過ごしていたんだな。