あらすじ
人気YouTuber「ナナオは立派なユーチューバー」こと、藤原七瀬による初小説『雷轟と猫』から半年を経て、待望の第2弾!
「亜世界からの侵入の危機にある世界を救え」と、主人公・神志那夢丸の前に賢者を名乗る「仁・オールランド」が突如現れた。政治家の父を恐れ、受験勉強と恋愛にストレスを抱える日常と、まるでRPGのように世界の危機に立ち向かう非日常が奇妙に交差する。失恋、同級生の自殺、秘密の墓地……心に暗い影を落とす過去を変えたいと願った夢丸が見たものとは?―「賢者避行」
僕はユーチューバーの息子、津村ユニス。幼少期の僕はすべてをコンテンツ化され、そのせいでずっといじめられている。ユニスなんて、どっかのアニメの神みたいな名前をつけた父親は、大人気ユーチューバーだった、そう、昔は。父親の命日。遺品の整理をしようと父の部屋に入った僕は「ユーチューバーの遺書」と題された原稿を発見した。―「ユーチューバーの末裔」
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『一番の被害者は誰?えっ、わたし!?』
被害者意識の強い登場人物を描いた『ユーチューバーの末裔』と『賢者避行』の2編。
問題提起と設定がとても鋭く、面白そうだなー、と読み進めていくと… ちょっと雑なエンディング…
結局、一番の被害者は、この本を選んだこのわたし!ってか
Posted by ブクログ
藤原七瀬ことナナオ著「賢者飛行」
正直に言うと読みにくいです!ファーストシングルの雷轟と猫のほうが読みやすかったです…。ナナオの語彙力が大学のときより成長したのだと思います。読者置いていかれています。
ここからネタバレになります。
ユーチューバーの末裔
賢者飛行よりもこっちの方が好みの小説でした。ナナオの本音というか伝えたい事がストレートに書かれていて、キャラに憑依して書いたんだなと思えます。また、こっちの方が被害者ヅラというのがよく似合う気がします。
賢者飛行
加筆時にマコを追加したのはとてもいい判断だったと思います。マコが加わったことで、可哀想に思われたい、被害者ヅラして生きているというナナオの伝えたいことが途端にわかりやすくなっています。
「トーキョー!!」
Posted by ブクログ
ユーチューバーの末裔、賢者避行の2本立て。
・ユーチューバーの末裔
めちゃ面白かった。気づけば吸い込まれるように続きが気になり一気に読み終わった。本当にユニスの様な立場のこういう子出てきそうだし、リアルだなーと思った
・賢者避行
よ、よみにくい……。場面説明や心情説明が私的にはスっと入ってこず。それもまた高校生らしい思春期の子の心情なんだなと思うと納得。(偉そうにすみません)
でも言わんとする事はかなり共感できた。可哀想を自分の出来の悪さの言い訳や盾にする、、誰しもハッとするのでは無いかなと思いました。
ナナオさんの事を普段からファンとしてYouTubeで見てますが、知ってる人が書く物語小説はなかなか無い事なので楽しく読めました。