【感想・ネタバレ】小説の小説【電子特典付き】のレビュー

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Posted by ブクログ

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言葉って面白い、クスッとしたいときにおすすめ。
本好きの友人に勧められて読みました。【文化が違う】はたくさん笑いました。しっかり会話は成立しているのにどうにも違和感と笑いがずっとある言葉遊びが面白い。【立体的な薮】は緻密で多重的な内容で、これが小説の小説か、と。作家がメタに語る小説か、盲点だったなぁと感動しちゃいました。
全作はぁなるほど、たしかに…と時間を忘れてどんどん読み進めてしまうくらいに面白かった!コミカルにメタ。

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2024年02月29日

Posted by ブクログ

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「立体的な藪」こんなどんでん返し見たことない。文章表現の極北。「無小説」コピペ小説の技工がすごい(褒め言葉)。「日本最後の小説」こんなディストピアもあるかもしれない。そして「文化が違う」は「抱腹絶倒」。笑いすぎて涙が出てなかなか読み進められなかった。これは電車の中で読めない。たしかに、異世界で、現実世界と同じ発音の言葉が異なる意味で使われているという可能性(危険性)は排除できない。『SAO』だって『リゼロ』だって『このすば』だって『オバロ』だって、そういったことはありえることに気付かされた。二度楽しめるカバー裏の短編もリッチな造りで贅沢な味わい。

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2022年12月01日

Posted by ブクログ

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この小説は「小説」というジャンルそのものをフィーチャーした小説すなわち『「小説」の小説』。
一話目『立体的な藪』人里離れた山間の小屋で密室殺人が起こる。名探偵が推理を披露、事件解決かと思いきや、地の文が推理を繰り出し、カオス状態に。
二話目『文化が違う』なろう系の様な作品。言葉が違えば文化も違う。普通、小説は読者の想像に委ねられるが、この小説は言葉のイメージ、偏見を捨てないと情景が大変なことになる。
三話目『無小説』日本、海外の近代文学の文章をそのまま持ってきて繋いだだけの小説。タイトルのつけようがない、タイトルの無い小説であり、まさに『無小説』。
四話目『曰本最後の小説』情報統制された日本のような国が舞台。いずれ日本もこうなったら終わるディストピア。渦良がなんとかして検閲を乗り越えようとして、文章を支離滅裂にしているのが面白かった。

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2022年10月03日

Posted by ブクログ

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【収録作品】立体的な藪/文化が違う/無小説/曰本最後の小説

メタ・フィクションということだが、まえがきから遊んでいる。(行頭を横に読むと…)
相変わらず注が多いなあと思っていたら、それどころじゃない。読みづらいが面白い試みだ。
最終話は現代日本のような「曰本」を舞台にした近未来ディストピア小説風の寓話。これを笑い飛ばしたいが、その笑いが引き攣るような、シュールな読み心地。
表紙の表裏に小説を書くというのも贅沢な試みか。

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2023年03月20日

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