【感想・ネタバレ】一冊でぜんぶ身に付く！ 渓流釣り＋野営術完全教書のレビュー

丸山剛

管理されたキャンプ場をはなれ、手つかずの渓谷で、大自然を存分に楽しんでみませんか?

[ブクログ · ★★★★★]

釣りに偏るでもなく、読図の基礎、沢登り、渡渉技術に大半を割くというのでもなく、イワナのさばきかた、ベイトフィネスを推す理由など、とにかくバランスがいい。行間から遊びの楽しさが伝わってくる。書名は嘘ではないと思う。そして一見教科書のようなことが書いてありながら「果たしてそうでしょうか？」というような問いが入る。それが、倫理観の押し売りを避け、本書の内容を豊かなものにしていると思うし、著者の懐深さを感じる。巻末の虫対策のアブの部分、大発生したアブを引き連れて川を下ってきた釣り人の描写に電車内で吹き出してしまった。　

[ブクログ · ★★★★☆]

山も沢も釣りもしており内容が面白そうだったので、購読してみました。
どちらかというと初心者へ向けた内容ですが、しっかりこうしてくださいというより、やって試してみましょう、自分のなかで拘りやルールを少しずつ作って行きましょうといった感じであります。
もちろん細かいことは自分自身で勉強する必要はあり、徹底解説などと書かれているガイド本より柔らか印象です。
昭和な雰囲気を持ったガイド本でしたが、輪郭ははっきりしてます。
タイトル通りあくまでも渓流釣りであり、沢登りの本ではありません。