あらすじ
専門外がなく、すべてのケガや病気の初期治療ができる「ER医」。
そんな、幅広い症例を経験した医師が
本当に正しい「応急手当」を教えます。
■1章【ケガの応急手当】
すり傷・切り傷/やけど/とげが刺さった/ペットに噛まれた/爪がはがれた/
打撲・ねんざ/突き指・骨折/肘内障
■2章【おうちレスキュー】
過呼吸/呼吸困難/胸痛/窒息/誤飲/耳・鼻の異物が取れない/目にケガをした/
けいれん/失神/アナフィラキシー(アレルギー)/吐血/感電/急性アルコール中毒/
熱中症/入浴事故/乳幼児の転落事故/高齢者の転倒・転落
■3章【暮らしのなかのアクシデント】
鼻出血/目に異物が入った/鼓膜を傷つけた/足がつった/首の寝違え/ぎっくり腰/
指が接着剤でくっついた/しゃっくりが止まらない/赤ちゃんが泣き止まない/
靴ずれ/ひどい日焼け/歯が抜けた/指輪が抜けない
■4章【体調不良のおうちケア】
大人の発熱/頭痛/腹痛/立ちくらみ/吐き気・嘔吐/下痢/じんましん/生理痛/
四十肩・五十肩
■5章【アウトドアでのアクシデント】
虫に刺された/ヘビに噛まれた/海洋生物に刺された/海や川での事故/
低体温症/むちうち
……………
救急コラム
1:おうち救急箱
2:脳卒中の症状チェック
3:命を守る救急要請
4:一次救命処置とは
5:家庭でできる感染対策
6:セルフ健康チェック
7:救急車を呼ぶか迷ったら?
スペシャル:子どもの気になる体調不良
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『湘南ERが教える 大切な人を守るための応急手当』
ER医の本を読みながら様々なトラブル事案が書かれているなと面白く思っているのだが、読み進めるうちに擦り傷切り傷やけどに刺傷、ペットに噛まれる爪剥がれる打撲に捻挫耳鼻の異物が取れないアナフィキラシー転落頭部出血などなど、どれもうちの4人組によってどれかしら体験したり私が巻き込まれたりしているよパーフェクトに近いじゃん…と笑えてきた。
20年前の私にこの本を捧げたい。
色々ある中でも鼓膜を傷つけたら…と言う項が目に入り、耳で体温計測された事を思い出す。
痛かったので特に思い出す。
耳ピッとか言うかわいい体温計では無く。
普通の腋下体温計で耳計測された思い出。
発熱時体温計取って〜と布団に伏せながら末っ子にお願いしたら、体温計測もしてくれようとしたのだろう。
勢いよく"右耳に"腋下体温計を挿してくれた。
鼓膜が貫かれる音を聞くと言うレアな体験だったと今振り返って思うけれど、その時はまさか耳で体温計測すると言う発想が無くてレアな音の発生原因が理解できずに一瞬判断が遅れた。
今なら次体験したら即座にわかると言う自信がついたが、次はなくて良いw
見る人がいないので末っ子を小脇に抱え、刺された体温計を引き抜き受診セットと子どものお出かけセットを引っ掴み耳鼻咽喉科へと車を走らせ、受付で子どもが腋下体温計私の耳に刺してきたので鼓膜たぶん破れましたちなみに発熱しているんでそちらの件でも受診したいです!と言ったら「は?」って言われた。自分も「は?」って思う、本当に。
次女には刺青の思い出。
PTA会議に次女を連れて行って膝上で何とか会議中過ごさせようとしていたらシャープペンを膝上で振り上げられて、それが私の目元に刺さって10年近く刺青みたいになっていた。
この本を読んでそれが「外傷性刺青」と言う事を知る。
まあ、当時その事を知っていたからと言って何ができたかなんて大した事ないに違いないが、読みながらあれもこれも今となっては面白エピソードである。
なぜ君の鼻からは次々に豆が出てくるんだ…とか。視界から消えた数秒後に頭部血だらけで再登場するだとか。
子どもさんがいらっしゃる家庭はこの本があると参考になる事もあるのではないだろうか。
最近はうちの4人も派手なエピソードは少なくなってきて、この本はある意味私の思い出を懐かしめる一冊になっていて、いやいや応急手当てを懐かしむなよ…と思いながらも応急手当てに溢れた20年であったなとどこか達観した読み味だった。
多分著書のER医師は懐かしむ本として書かれてはいないので(当たり前)これから先に役立てたいと思います。