あらすじ
老舗百貨店かねた屋の食品バイヤー・蓮見春花は、社運をかけた九州物産展を担当することに。張り切る春花の前に突如、謎の上司が現れた。
「あなたにバイヤーの資格はない!」
真っ赤なスーツにサングラス。奇妙な姿に圧倒的オーラを纏う女、御厨京子。どんな気難しい店主も口説き落とし、関わる物産展は軒並み大成功。本物を見極める厳しい目と強引な手法で恐れられる、伝説の〈物産展の女〉だった――!
型破りな御厨に振り回されながらも、人の心を動かす彼女の哲学に春花も変わっていく。
伝説の女が、食を通して、人を、世界を変える! 老舗百貨店を舞台に、食のプロたちが命がけで見つける、極上のおいしいグルメ。
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Posted by ブクログ
会う度に「バイヤー失格」と言われたら、心折れますね…。
美味しい物産展の裏では、こんな仁義なき戦いがあったとは…
「バイヤーは究極の野次馬」という台詞が心に残りました!
バイヤーはまだ表に出てない味を求めて、お店に行くのが仕事なんですよね…
究極の野次馬がしっくりきました!
御厨さんの過去話もちょこっとありましたが、御厨さん視点の『物産展の女』も読んでみたいです!
登場人物たちの背景もちょこちょこ見れて面白かったです!
Posted by ブクログ
物産展と言えばなんとなく北海道物産展の
イメージが強いのですが、たしかに
各地の物産展ってやっていますね。
その中でも出店している店舗に対しては
だいたい決まりきった店が出店するとばかり
思って読んだので内容としてはなんとなく
各地の美味しいものを紹介する小説と
思っていたらガッツリお仕事小説!!
食品バイヤーの仕事って思っていた以上に
大変なんですね。たしかに毎回同じ出店では
集客もだんだんと難しくなるしそもそも
毎回同じ感じだと飽きる!そこでまだ見ぬ
名店や名産などを現地に行って目で舌で
確かめてそして口説き落とす・・・
物産展の食品バイヤーって大変やん。
そして物産展の女こと御厨京子、確かに
やり方は強引だが、生産者やお店の人たち
ひいてはその地域のことまで考えた差配に
脱帽でした。しかも過去にそんなことが
あったうえで改めて現在の状態に
戻ってくるなんて・・・すごいわっ!
これは続編があっても面白そうですね。