【感想・ネタバレ】ジャポニスム謎調査 新聞社文化部旅するコンビのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年11月10日

自由奔放、ちょい非常識めな雨柳円花とコンビを組まされ、土着文化の魅力に迫る「ジャポニスム謎調査」の記事を書くことになった山田。
高名な文化人の孫である円花は、幼い頃から各地の民芸品などに触れてきただけあって、取材先であふれ出る土着文化への愛と知識がすごい。
硯、大津絵、漱石(ガラス乾板)、灯台、円空...続きを読む(仏)をめぐる取材旅行。

歴史的背景から土地の名物まで
いろいろな蘊蓄が語られておもしろかった!

0

Posted by ブクログ 2023年07月06日

エンターテイメント・ユーモアお仕事ミステリー小説ですね。

新聞社の文化部の山田(三十才)と新人の雨柳円花(二十六才)のコンビが、新連載の”日本の文化を発見する“を担当することに~。
山田は慎重な「橋を叩いて渡る性格」
円花は自由気儘天衣無縫の性格。民俗学の権威の祖父を持ち、小さい頃から可愛がられ、...続きを読む共に取材の旅をした経験を持つ。並々ならぬ慧眼の持ち主。
そんな凸凹コンビが、日本の奥深さを求めての物語。
美味しい食べ物と、文化遺産、そして人びととの出逢い。
バラエティー豊かに、作家の一色さんの美術知識に裏打ちされて、ユーモアたっぷりに綴られています。

とにかく、面白い、エンタメたっぷりで、円花の自由奔放にかき回されながら、それでも何故か、取材先の人びととからは、気に入られてしまう。
五話とエピローグの短篇連作物語です。
新聞社の悲哀もテーマにあり、円花と山田の過去のトラウマあり、人間模様も巧みに紡ぎ出されていてホロリともさせてくれます。
読みごたえのある作品でした。

0

「小説」ランキング